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遥かなる旅路、「ドラゴンボール」その初期構想とは2 [シリーズ]

再アニメ化の大ヒットにより永遠の命を手にいれたとも言える「ドラゴンボール」。膨張し続ける宇宙の様に、永遠に強さがインフレしていくのだろうか。ところで鳥山明の初期構想とはどんなものだったのだろうか。大してインタビュー記事も読み込んでいない自分が妄想を膨らませて書いていこうと思う。

ドラゴンボールは、作者の前作「ドクタースランプ」の縮小再生西遊記バージョンだったということは前回書いた。ギャグ漫画というフォーマットを外したがために、持ち味であるギャグの切れ味も鈍くなった。これが作者のいう「この漫画は上品に攻めてみたい」というところだったのだろう。要するに売れるためになんでもやるのではなく、自分の好きなことをやりたがったのだ。
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鳥山明がこの漫画の見せ場として考えていたことの一つには間違いなく「尻尾が生えた悟空の正体」があったはずである。要所要所で悟空の正体に注意を促している。
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しかし大統領が犬だったり、大魚やウミガメが喋る世界観である。だから尻尾が生えている少年の異常さというのはボカされてしまう。そこに「大猿化」という強烈な意味付けのカウンターパンチを食らわせるのが鳥山明の初期構想だったと思われる。
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悟空の出自が惑星ベジータの戦闘民族サイヤ人だということは誰もが知っていることである。単行本では18巻で明らかになるが、そこは最初からのプラン通りだったのだろうか。悟空の兄が登場するまでに作品は冒険漫画からバトル漫画に路線変更がされている。最初から、バトルスーツに身を包んだ宇宙の地上げ屋がやってくる構想だったとは思いづらい。
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ヒントは作者の前作、ドクタースランプに感じられる。
ガッちゃんこと、則巻ガジラの存在である。ガッちゃんはアラレちゃんが太古の地球にタイムスリップして手に入れた卵から孵ったキャラクターである。作中最強との呼び声も高く、ゴム以外はなんでも食べてしまう。数年ごとに分裂して繁殖するという謎設定があるのだが、実はそれはガッちゃんの正体に関係していた。ガッちゃんの正体は、無限に増え続けて地球を食べ尽くすために神から遣わされた破壊兵器だったのである。
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このことから、悟空が地球を滅ぼすために送り込まれたキャラクターというのは初期から構想があったのだと思う。どこから?という部分が「ドラゴンボール」に繋がっていたのではなかろうか。つまりドラゴンボールを作った神様が、ロクなことを願わない人間に呆れ果て、悟空を送り込んだという構成だ。

作者が「引き」として採用した悟空の大猿化。
リアルタイムで読んでいて大変にインパクトがあったが、それでも前作の焼き直しだったわけである。これでは人気が出るはずがない。だからこそドラゴンボールは初期構想を諦め、格闘技漫画へと路線をシフトしていくのである。
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