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遥かなる旅路、「ドラゴンボール」その初期構想とは4 [シリーズ]

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強さのインフレを起こすたびにリアリティの崩壊を起こしつつも人気を爆発させてきたドラゴンボール。大人の経済的な事情により、延命を繰り返し続ける作品になってしまった。その初期構想とはどんなものだったのだろう。

天下一武道会で人気の貯金を作り、ドラゴンボール集めという趣味の冒険漫画展開というローテーションを確立したドラゴンボール。第二回天下一武道会の頃にはリアルに一つの大きな事件が起こった。鳥山明がデザイナーとして参加したゲーム、「ドラゴンクエスト2悪霊の神々」のウルトラ大ヒットである。品薄のゲームを買い求める人が争奪戦を繰り広げ、大きな社会的な問題となった。

(動画は3の時のもの)

ドクタースランプ」で既にこれ以上ないというぐらいのヒットを飛ばしていた鳥山明は、「ゲーム」という意外なところからそれ以上のメガヒットを飛ばし、その名声を不動のものとしたのである。第二回天下一武道会の予選には、ドラクエ2のキャラクターもモブで出演し、連載当時自分の周囲でも話題になっていた。
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その一方、ドラクエの方にエネルギーを吸い取られたのか、当時のドラゴンボールの方のキャラクターデザインには疑問が残る。第二回天下一武道会のラスボス、天津飯である。当時、人気投票を競い合っていた他のジャンプ漫画のラスボスといえば、北斗の拳で言えば「ジャギ」「サウザー」「ラオウ」だったり、キン肉マンで言えば「ウォーズマン」「バッファローマン」「悪魔将軍」「ネプチューンマン」だったりしたわけで、外しの無い、読者が見て「うおおおおお!」と燃えるデザイン、絶対外しがなかったわけなのだが、天津飯はとてもその辺と張り合えるキャラクターでは無い。

亀仙流vs鶴仙流という構図は少年漫画らしい。しかしテーマが謎である。なぜ目が3つあったり、手が4本になったり、「いくわよー」とバレーボールを始めたりするのか。北斗の拳に目が3つあるキャラクターが出てきたら衝撃的だと思うが、動物が二本足で歩いて普通に喋るドラゴンボールの世界観では、驚くところなのか流すところなのか判別がつかない。
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自分はリアルタイムで読んでいて、チャオズがラスボスなのかと思っていた。当時「霊幻道士」という香港製ゾンビ映画が大ブームで、チャオズの元ネタはそこ。香港映画好きな鳥山明ならやりそうだと思っていたのだが。。。


デビュー戦でヤムチャの足を折るなどの残虐行為で敵役としてキャラを濃くしたものの、シリーズ完結を迎えるまでもなくあっさり改心してしまった天津飯。次章であるピッコロ大魔王編では前章のラスボス利権を得ることなく、あっさり戦力外。気功砲だの魔封波だの、あまり強さとは関係ない一発技屋としてその後のキャラを確立する。

そのピッコロ大魔王編であるが、作者の趣味の時間であるはずのドラゴンボール集めパートにもかかわらず、大好評を得る。クリリンが殺されるというシリアスな展開は相当なインパクトがあり、この先のシリーズが今までにない緊張感あるものだと読者に予感させた。
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ドラゴンボールを作った神の分身が、ラスボスとして主人公の前に現れたわけであるから、作品の構成からすれば最終章が始まったに等しい。登場キャラクターもドラゴンクエストを連想させるモンスタータイプ。これで読者が燃えないわけはない。
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ところが、ここで天津飯に続く謎キャラクターが一人登場。ヤジロベーである。タンバリンに殺されかけて復活してさらに強くなった悟空と同レベルスタートという、天津飯の価値をいきなり崩壊させてしまう新キャラだ。漫画なのにわざわざ「クリリンと同じ声」という設定にするあたり、悟空の新相棒になる展開が予想された。剣を操るあたりもドラクエチックで人気が出そう。のちのトランクスを思いださせる。なのにヤジロベーはピッコロの刺客を一蹴したデビュー戦の後、少年漫画キャラとしての見せ場はドラゴンボール最終回まで無かったのである。ピッコロ編が終わってみれば、悟空に超神水を飲ませるための運び屋としての役割しかなく、読んでいて消化不良だった。

ヤジロベーは作者が好きなキャラと公言するだけあって、単行本背表紙に二回も登場。読者のさらなる混乱を招く。


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