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フランスの最新(?)の性表現の香りを嗅ぐ。ポール・バーホーベン「Elle」 [注目作品]

ここんところ毎回レイプレイプで「デトロイト・メタル・シティ」かって感じだけど、今回もレイプの話です。

前回、伊藤詩織が訴えた人について調べていたら、町山智浩がラジオ番組の映画紹介のコーナーで、その事件について触れていたのを見つけた。2年ぐらい前の話題で、その辺疎くてごめんなさいだが。

すごいと思ったのが、伊藤詩織に訴えられた人がTBS社員だったというのをTBSのラジオ番組で堂々と説明したこと。慌てて女性DJがフォローを入れていた。ぶっ込んでやろうと狙っていたのだろう。やるなあ、町山智浩

で、紹介していたフランス映画「Elle」の解説もすごかった。

俺なりに口汚く要約すると、レイプされた女がクソビッチだったけど、お前らどう思う?という内容だ。町山智浩によるとフランスですごく論争になったんだそうだ。フランスって性に自由な印象がある。最近やたら性表現関係でツイッターがうるさいので、その辺の最先端の感覚の匂いを嗅ぎたいと思ったので、アマゾンプライムで400円課金して見てしまったよ。

何しろ監督が「ロボコップ」ポール・バーホーベンだ。
優等生的な平等主義に骨太のブラックジョークを突き立て豪快に笑い飛ばす様な作風の人。アメリカデビューとなった「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣 」以降は1本のぞいて全て見ているぐらい好きな監督である。何と言っても「スターシップトゥルーパーズ」が大好きで、当時死ぬほど繰り返し見た。

「Elle」のあらすじの中で最も興味を惹かれたのが、強姦されるヒロインが60歳の美魔女というところ。フランスではおばあちゃんも若い男から性の対象として見られるなんて話を聞いたことがあった。その辺を見たかったというのもある。主演のイザベル・ユペールはなるほど確かに美人である。映画公開時は64歳ぐらいか。

驚いたのは、ユペール演じるヒロインの母親役まで若い男を囲っているのである。金目当てという設定ではあるのだけれど。元気だなあ、80歳ぐらいか?

本宮ひろ志の「幕末紅蓮隊」だったか、性衝動が抑えられない獣の様な主人公が、ばあさんに襲いかかるという凄まじいオープニングが強烈に記憶に残っているのだが、それを実写でやったらどうなるんだろうという興味もあった。

で、まあ結局見てみて、年寄りだからどうとかいうことも無いんですけど。

以下ネタバレ含みます。

 

 

見ていて、結局1996年の映画「クラッシュ」みたいなことかー?って思っていたら、そういう流れだったので、ちょっと興味を失いました。

ヒロインはレイプでないと興奮しない犯人が好みの男だったのでレイプですら受け入れる様になるんですが、そうなるとレイプではなくなるので二人は破局するしかないわけです。男は他にいっぱいいて、親友の夫とも不倫してるのでレイプ犯はあっさりポイされる。逆上してまた襲われるんだけど、レイプを受け入れることで攻撃するというクライマックスの前代未聞の攻防があり、犯人はヒロインの息子に撲殺されてしまうんだけども、あまり罪の意識もなくハッピーエンド。

レイプをテーマにした映画にも関わらず、レイプされたヒロインに全く同情が湧かない様に作られているという試みが面白いと思いました。町山さん的にはどこまで彼女の気持ちに寄り添えるか問われるコメディ映画の傑作だみたいに解説してました。どこまで寄り添えたのでしょうか。


 

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タグ:映画
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漫画は睡眠薬レイプをどう描いてきたのか? [心に残る1コマ]

本当に偶然も偶然なのだが磁場が働くのだろうか。
「こちら葛飾区亀有公園前派出所」105巻を電子化したら、その中に両さんが麗子のフィギュアを作るために睡眠薬を飲ませて採寸する話があって、血の気が引いた。
睡眠薬1.jpg
ファンの間でも流石にやり過ぎと言われている回である。掲載は1997年。
こち亀は全部持っている訳ではなく、少しづつランダムに買い進めている。今回二冊だけたまたま実家から持ってきた中の一冊がそれだったわけである。

二回に渡って批判してきた大谷昭宏の主張の中に、「フィギュアマニアは女性をフィギュア化するために殺す危険な人種」というのがあった。当時未解決の、ある誘拐殺人事件から氏が連想したものだ。性的欲求を満たすために心身の自由を奪おうとした結果起こった事故と考えるのが自然で、実際犯人も手記で同様のことを述べているらしい。激しい偏見の入った大谷氏はフィギュアマニアと強引に結びつけたわけだ。

こち亀の105巻には氏が嫌悪した恋愛シミュレーションの話(現在のスマホの課金ブームを予知した神回)も掲載されており、大谷氏の主張もここから刷り込まれたんじゃねーだろうかと思ったりする。

 
ところで睡眠薬で女性を眠らせるという行為を、漫画はどう描いてきたのだろうか。

まず思い出すのは初期のドラゴンボール(1984年ごろ)。
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ウーロンがブルマに一服盛ってスケべなことをしようとする話がある。
ところが盗賊のヤムチャの襲撃にあい、ウーロンは痴漢行為どころではなくなり睡眠不足に陥る。鳥山明の作風において、セックスそのものは基本的にタブーである。保母さんのおっぱいに触りたがるような、マセガキの度を越したいたずらとして描写されている。

さらに思い出すのが北条司の初期の「シティーハンター」(1985年ごろ)。
主人公の冴羽獠が仲間の冴子に一服盛ろうとする話がある。
セックスさせるという約束を餌に、獠をタダ働きさせ続ける冴子に対し、獠は睡眠薬を使い強引にことを成就しようとする。全て見透かしている冴子は逆に獠に睡眠薬を飲ませ、記憶のない獠をベッドに引き摺り込み、約束を守ったと嘘をついてさらなる貸しを作る。ルパン三世と峰不二子のような、大人の男と女の小粋なやりとりという感じだ。

花沢健吾の「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の終盤(2008年ごろ?)では、美術モデルをやっているヒロインが、クライアントから睡眠薬を飲まされたことに気づいてトイレに籠城し、眠るまいと必死に耐え続ける話があった。

古谷実の「シガテラ」4巻(2005年)では純朴な好青年が友達の彼女を好きになり、睡眠薬で眠らせてレイプしたいという誘惑に葛藤する話がある。行為に及ぼうとした直前で、青年は思いとどまる。こういう妄想に自己嫌悪するという普遍的な思春期の男の子を象徴しているのだと思う。
睡眠薬21.png
青年は行為を思いとどまるのだが、共犯者の幼馴染が青年の見ていないところで事を成し遂げようとする。実際成し遂げたかどうかは曖昧になっていて、事件が起こったことそのものを被害者側は誰も気づいていない。同じことが読者の親しい女性にも起こりうるかもしれないという恐怖を描いている。

 
こういう描写は真似したやつがいたらどうするんだという問題もあるだろう。前述の大谷昭宏もウルトラ後出しで犯人はこち亀を読んで犯行に及んだと言い出すかもしれない。

しかし、もしも睡眠薬を手に入れたら…?という妄想は男の誰もが一度はすると思う。時間停止AVと同じぐらいのレベルで。実に漫画チックなワードで、あまりリアリティがないと思う男がほとんどだと思う。普通はしない。俺もしない。それでも実行してしまう男がいないわけではない。

世の中を無菌室にしてしまってはダメで、世界にはこんな汚い悪いことがありふれてるんだぞという現実も見せておかないと、いざ社会に出たらありふれた悪意に対して無防備すぎという人が増えるだけだ。

 
ちなみに最近ゴーマニズムに取り上げられたキッカケで、伊藤詩織の「Black Box」を購入し電子化した。就職の相談に言ったら睡眠薬を盛られ強姦されたと記者会見したのは聞いていたが、訴えた相手が小林よしのりを訴えるというややこしい展開になってるそうだ。まだ読めていない。

 
ところでこち亀のあの描写は色々と謎だ。
そもそも両さんの性欲は「おげれつビデオ」とかエロ本などで度々描写されるが、劇中に登場する人間に対して性欲を抱くことは(初期を除けば)ほとんどなく不自然だ。お金のためもあるのだろうが、女性を下着姿にして何の劣情も催さず採寸してる姿はこれまで感じていた異様さをさらに強調するシーンになっている。



 

こちら葛飾区亀有公園前派出所 105 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1997/12/04
  • メディア: Kindle版





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第一回大谷昭宏に読ませたい漫画大賞受賞作!押切蓮介「ピコピコ少年」シリーズ全3巻 [名作紹介]

押切蓮介の「ピコピコ少年」シリーズ3巻を電子化した。

ピコピコ少年は、「ハイスコアガール」でヒットを飛ばす漫画家・押切蓮介のゲーマーだった少年期を振り返った自伝漫画。
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女子相手にスマートな振る舞いができず、やがてエロゲーや恋愛シミュレーションゲームへと没頭していくエピソードがある。まあ悲惨である。ちょっとどこか身に覚えがあって、引きずられる後ろめたさも感じる。しかしこれだけ作者は俯瞰して捉えられるようになったのだということは救いかもしれない。内気な少年が一度は通る道なのかもしれない。
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そんな漫画なのだが、このところオタク叩きに執念を燃やした大谷昭宏について考えていたので、久しぶりに読み返したら変にツボに入った。大谷昭宏が読んだらどう言う反応を示すのか。そんな動画があったら課金してでも見てみたい。

大谷昭宏は1997年に自身が原作を務める「こちら社会部」の中で、恋愛シミュレーションゲームにハマった男が声優の誘拐をするというエピソードを創作。問題なのはこの漫画は基本的に実在の事件を元にしたシリーズだと言うこと。そのスタンスを無視し、オタクは人間味がないからこんな事件を起こすと嘆いているのである。大谷氏はこののち2003年と2012年も同様の発言をして炎上している。1987年に差別反対の本を出した人なのだが、オタクに対する差別感は半端ない。

 
実際問題、大谷氏がこれを読んだらどう言う反応を示すのか、想像するしかないのだが、

1)そうだったのか。。。
自分の理解不足を実感し、同情する

2)やっぱり!俺の思った通りだ!
悪い方に理解を深め、むしろ炎上するパターン。

「ピコピコ少年」は啓蒙というよりは鎮魂歌の漫画なのであまり大谷氏には伝わらない可能性は高い。いや、全然どんな人なのか知らないけども、炎上した文面から考えて、あまり頭の柔らかい人ではないと思う。北風と太陽だったら北風の方だろう。こんな間違った人生は俺が矯正してやる方が本人たちのためだ!とか言いそう。
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本人が職場の所在地を公開しているので、単行本送りつけてみようかなと思ったりもする(やらないけど)。みじめだけど、こうとしか生きられなかった少年たちのニュアンス、少しはわかってもらえるだろうか?
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フィギュアを作ってる希有馬屋さんの同人誌なんかも読ませてみたい。
中国工場の琴音ちゃんとか。
 


[まとめ買い] ピコピコ少年

[まとめ買い] ピコピコ少年

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Kindle版



事件記者という生き方

事件記者という生き方

  • 作者: 大谷 昭宏
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2013/02/27
  • メディア: 単行本


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差別反対で始まった人が拭えなかった差別心とは?大谷昭宏「こちら社会部」バーチャルアイドル編。 [心に残る1コマ]

以前、漫画「デスペラード」に関わった人のその後を調べていたら、紹介されていたバンドのメンバーがその後、2012年の大阪の通り魔事件で殺されていたことがわかった。犯人は元暴力団員で違法薬物で捕まったこともあるという。

事件発生直後、これをオタクの犯行ではないかとTVで解説して炎上した人がいたらしい。その人の名前は大谷昭宏。画像検索してみたら、よく見る顔。元新聞記者のコメンテーターなんだそうだ。二人が殺されたこの事件をオタクの犯行と考えた理由は、犯行現場がオタクスポットと近かったから、なんだそうだ。なんだそりゃ。

で、この大谷昭宏という人についてウィキペディアで調べてみると、漫画原作者としてオタク批判も行なっているという。そのタイトルが「こちら社会部」。その前作である「こちら大阪社会部」の文庫は親が読んでいたので実家に置いてあったが、俺はあまり熱心に読んでいなかった。作画はベテランの大島やすいちである。

興味を持ったので「こちら社会部」全4巻と、原作者の著作である「OL殺人事件」を購入。後者は著者にとって印象的だった事件を振り返った連載新聞記事をまとめたもののようだ。「こちら社会部」はそのコミカライズという感じか。

問題の「こちら社会部」のバーチャルアイドル編は2巻に収録。1997年ごろに描かれたようだ。「ときめきメモリアル」を元ネタにしたと思われる人気恋愛シミュレーションゲームにハマりすぎた人間が、声優を誘拐するという話だった。

読み始めていきなり温度が低くて驚いたのだが、大谷氏をモデルにした主人公が恋愛シミュレーションに熱中してるのだ。
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同僚も現代人の常識と言ったり、見識のアリそうな上司が高校生の息子と一緒に遊んでいることを照れながら告白したりする。
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2012年の大阪の通り魔事件については、オタクの盛り場に近いからオタクが犯人と断ずるという、何か怨念まで感じるその救いようのない差別感だった。「こちら社会部」ではさぞかし恋愛シミュレーションゲームに対する侮蔑が並べられているのかと思いきや意外だ。

ところが大谷氏は「社会部」から6年後の2003年にこんなことを書いている。
なぜ萌えというのかは、諸説あって不明だが、要は若者たちが生身の人間ではなく、パソコンの中に出てくる美少女たちとだけ架空の恋愛をして行くというのだ。そこにある特徴は人間の対話と感情をまったく拒絶しているということである。少女に無垢であってほしいのなら「キスしたい」という呼びかけに「ワタシ、男の人とキスしたことがないから、どうしていいのかわからない」と答えさせ、その答えに満足するのだ。自分の意に沿わない答えや、気に入らない少女の心の動きは完全に拒否する。

と、かなり温度が上がっている。
この記事は「奈良小1女児殺害事件」の発生二週間後、犯人が逮捕される一週間前に書かれ、『対話も感情もない「萌え」のむなしさ』というタイトルでスポーツ新聞に載った記事なんだそうだ。

こちらの事件は、犯人が幼女を誘拐した直後に溺死させたことから、「等身大のフィギュアを作るための、フィギュア好きのオタクの犯行だったとしか思えない」という、とんでもない主張に至っており、やはり盛大に炎上したという。やはり極度の差別感がある。

さて、「こちら社会部」と「萌えのむなしさ」の6年の間に何があったのだろうか。
推測だが、「こちら社会部」は作画の大島やすいちによる直しが入っているのではないかと思う。実際に大谷氏の書いた原作はもっとオタク蔑視が並べられていたのではないか。

大島やすいちはウルトラベテランだ。良い意味でも悪い意味でもあまり尖ったところのない作家だと思う。そこが自分にとって苦手な部分でもある。どちらかというとサラリーマンが電車で読んで網棚に忘れていく系の庶民の娯楽作を描き続けている印象だ。

大谷氏のオタク蔑視は大島やすいちの作風と明らかに合わない。それに、かなりちゃんとしたスタッフを抱えていないと出来ない作画である。オタク蔑視がある人には職場の人間関係が維持できないだろう。娘だって漫画家だ。明らかに常軌を逸している大谷氏の主張をそのまま通すとは考えにくい。

おそらく大谷氏は直しに応じなかったのだろう。
そもそも変なプロットである。「バーチャルアイドルを誘拐!」というのは漫画らしくハッタリが効いている。ここを大島氏がここを生かそうと思ったのは分かる。しかし「こちら社会部」は実際の事件をモチーフにするフォーマットの漫画ではなかったのか。だから色々変なことになっている。

実際は声優が誘拐されたというだけの話である。
それが、「二次元に恋したゲーマーが実在しない人物を誘拐した前代未聞の事件」として警察のお偉いさんが「実在しない人物をどう誘拐するんだ?」と頭を悩ませるのである。
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(↑言うほど有り得るか?)

いや、単に誘拐事件として対応すればいいだけでは。。。と思うのだが、あくまでもバーチャルアイドルが誘拐されたということで話を進めようとしており、犯人も声優を誘拐したのではなく、バーチャルアイドルを誘拐したのだと思い込んでいる(単なる頭のおかしい人なのではないか。。。)ことを強調している。

事件解決も、ゲームのシナリオや裏技をなぞって犯人逮捕に結びつく定番のもの。まるでリアリティがない。

実録シリーズの中に起こってもない架空の事件を織り交ぜ、大谷氏はオタク叩きをやろうとしたのだ。罪深いと思う。歳をとれば誰だって世の中に理解できないものが出てくる。大谷氏には事件記者として人間の喜怒哀楽を長年見てきたという驕りと、加齢を認めたくない焦りがあったのだろう。大谷氏の記事の言葉を借りるなら、オタクと人間として対話も心の動きも全くしてこなかったのだろう。

大谷氏の著作は1987年に出版した『開け心が窓ならば-差別反対大合唱が最初のもののようだ。そんな人が明らかな差別発言をしていた。今はどうかは分からないが。

これも差別反対運動に関わっていた自分が差別などするはずがないという驕りから、自らの行動を省みることができなかったのだと思う。ツイッターなどを見ていても差別反対、ヘイトスピーチ反対とか言いながら、「オタク気持ち悪い」「総理大臣はいくらでも叩いてもいい」という人がゴロゴロいる。

そもそも差別心というのは人間の本能である。私は差別心がない人間だというのは、私は人間でないと言ってるのと一緒だ、と言ったのは小林よしのりだったか。差別反対の人でも堂々と差別できる。オタクは差別者のための最後のフロンティアなのかもしれない。

百歩譲って大人のオタクは叩かれてもいいと思うが、氏の差別発言が巡り巡って子供のいじめにつながっているということも自覚してほしい。

いつか宮崎事件でマスコミを恨んだ子供時代のことを書きたいと思う。

 

こちら社会部 全4巻完結 [マーケットプレイスセット]

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  • 作者: 大島やすいち
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: コミック



開け心が窓ならば―差別反対大合唱 (角川文庫)

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  • 作者: 黒田 清
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1988/05
  • メディア: 文庫


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ジャンププロデュースが無かったら、鳥山明はどんな作家になっていたのか? [心に残る1コマ]

ネットで鳥山明の結婚式の写真を拾った。
ドクタースランプの頃の貴重な写真だ。
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記事では鳥山明が当時5億円稼いだことに触れ、
>さしあたって今年はアラレちゃんブームで食いつなげるが、いつまでもアラレちゃんを頼りにはできないだろう

などと分析していて、鳥山明人気を一過性のものと見ているように感じる。まあ当時十二分に社会現象を巻き起こしていたドクタースランプを超えるヒット作など、想像もつかないのは無理もない。オバQの後にドラえもんぐらいしか前例がないのでは。。。

 
ところで鳥山明といえば、本来マイナー思考の作家という分析もされている。そこは初代担当編集者だった鳥嶋和彦のプロデュース力が巧みだったというものだ。
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鳥山明が本来描きたいものを書いたら、どんな位置付けの作家になっていたんだろうと考えるのは、ちょっと面白くないだろうか。

先日、鳥山明の画集に書き下ろされた「WOLF」という漫画を久しぶりに読み返したらすごく面白かった。実にオシャレだ。秋田犬だけどWOLFを自称するライダーが、走り出したら誰にも止められないと言いながら、あの手この手で止められてしまう。田舎者がカッコつけるけどキメきれない微笑ましさ。鳥山明が得意とするテーマである。
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「COWA!」はドラゴンボール終了後に初めて描いた週刊連載作品だ。
オバケの子供たちがコワモテのおじさんと旅をするロードムービー的な話である。
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編集長が鳥嶋和彦になったからこそ産まれた作品で、鳥山明の趣味色が非常によく出ているように思える。やっぱりオシャレだ。それでいて、少年漫画のワクワク中二病感もあって、非常に良い配分がなされている作品に思える。
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「COWA!」は非常に好きな作品なのだが、まとめとかであまり語られているのを見たことがない。
まあ鳥山明の話を始めるとドラゴンボールの話題でいっぱいになって、マイナーな短編の話などかき消されてしまうのかもしれない。
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とりとめのない妄想ではあるが、ドラゴンボールなどが無かったら、オシャレなイラストレーター的な作家になって、いまもそういう作品を量産し続けている人になったのかなあとそんなことを思う。そんな作品をもっと読みたい。

 

COWA! (ジャンプコミックスDIGITAL)

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  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1998/05/01
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鳥山明 THE WORLD (ジャンプコミックス デラックス)

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  • 作者: 鳥山 明
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1990/01/10
  • メディア: ペーパーバック


タグ:鳥山明
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ゴールド免許が覆面パトカーに遭遇した時に思い出す、桜玉吉「おやじの惑星」 [心に残る1コマ]

こないだ車で帰省した時の話。
杓子定規的な人もいるので一応本当の話を装ったフィクションです。

やたら白バイがいるなー、取り締まり強化期間なのかなー、やばいなーと思っていたんですけど、高速乗ったらそんなことはすぐ忘れてしまいました。

追い越し車線に移ったら、後ろから白い車がついてくる。
煽りって感じではないけども、様子見て必要なら譲ろうと思ってたんですよ。
プレッシャーあるので、ちょっとスピード出しますわな。
そしたら後ろの車もピタリとついてくる。

幾ら何でもこれはやばいかもしれない(主観)というスピードになってしまってもそんな感じ。
その時、左車線にスペースができたので移ったんですよ。
勢いの割には多少躊躇した感じで抜いていったんですけどね。
そしたらまた自分も追い越し車線に戻りますわな。

そしたら後ろからまた似たような白い車が来たので、また譲ったんですよ。
その車、俺を抜いてしばらくして、天井からピョコッと取締りのあのランプが!

驚きましたねえ。
あまり高速使わないんで、見たのは初めて。
その変形シーンを目の当たりにし、タイガーマスク2世の車を思い出しましたよ。

そこは3車線ぐらいあったんですけど、周りの車が一斉に「シーン!」って感じのお通夜に。
繰り返しますけど、覆面パトカーって本当にあるのかなって思ってたぐらいの基本安全運転のゴールド免許なので、最初は今どこかで事件の通報があって、ここから駆けつけるのかなぐらいに思ってたんですけど、徐々に「これはスピード違反取り締まりかもしれない。。。」と青くなりました。

思い出したのは桜玉吉の「おやじの惑星」の4コマ。
集団でスピード違反していた場合は先頭車両を捕まえるという話。
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いま俺は先頭じゃないし、煽られたみたいなもんだし、二度も譲ってるので大丈夫なのではないかと思いましたけど、二台まとめておロープ頂戴ってこともありうるなとビクビクしていました。

そしたら最初に俺を抜いていった車の前に覆面パトカーが移動。
よく見ると後部座席に電光掲示板があって、そこから左に誘導している。
パトカーと最初の車は二台仲良く最左車線に。

俺はこの場を立ち去っていいのかとか、このあと追いかけてくるんじゃとか、後ろから来る車がそうなんじゃないかとかビクビクしながら家路にたどり着きました。

運が良かったのかもしれない。
確率論だとすれば、いずれ悪いサイコロの出目は出るわけです。
そんなことにならないよう、なるべくそんなサイコロは振らないようにしたいと思います。

走り出したら止められないと言いつつ、いろんなものに止められてしまう「鳥山明 THE WORLD」収録の書き下ろし漫画「WOLF」も思い出した。これいいよなあ。
覆面パト2.png

そんな教訓的なフィクションでした。

 

おやじの惑星

おやじの惑星

  • 作者: 桜 玉吉
  • 出版社/メーカー: 白夜書房
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: コミック


タグ:桜玉吉
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時間を超えた名作と新作の夢の対決は成立するか!? [心に残る1コマ]

A:あるまとめに「ナルトやワンピースだって今連載したら通用しないと思う」ってコメントがあってびっくりした。こういう話はドラゴンボールや北斗の拳とかがよく挙げられるけども、もうワンピースやナルトが挙げられる時代になってしまったのか!って驚いた。ワンピースはまだ連載してるのに!

B:逆に、「進撃の巨人」が20年前に連載始まってたらライバル多すぎてヒットしてなかったという意見も興味を引いた。

 
A:【過去の作品が現在の作品に挑むパターン】
実際通用はしないと思う。通用するんだったら載せてるだろう。だが載せないのが、作品として劣っているかという話ではない。露出の場として現在は適していないというだけだ。

B:【現在の作品が過去の作品に挑むパターン】
20年前を1999年だとすると、逆に手薄な感じがするがどうだろう。ジャンプの発行部数も最盛期から290万部も落ちている。失神しそうな数字だ。

それに漫画というメディアは、作者好みの様式を模倣しアレンジしていく文化だ。

荒木飛呂彦は
音楽の素晴らしさは連続する音の美しさであり、モーツァルトは『音符1つとしてカットできない』と皇帝に向かって言ったし、生命も連続するDNAという鎖でできている。そう考えると、この世には連続するどうすることもできない「運命」というものが存在するのを認めざるを得ない。「ジョジョの奇妙な冒険」63巻
…と言った。なんか通ずる部分がないか。

未来の作品を過去に持っていくことはできない。
目立つところで、2009年連載開始の進撃の巨人の立体機動兵器は2003年サム・ライミ監督の映画「スパイダーマン」からの影響があると思われる。殺陣は全盛期のMMA選手の岡見勇信に影響されていて、これも2006年ごろの話。進化論的には進撃の巨人は1999年に出現しないのだ。すればオーパーツだ。ひょっとしたら今よりもっと話題になったかもしれない。

 
益のない話である。
そもそも面白さは数値化できない。
誰しも多感な頃に見たものが一番面白いに決まってるし、同世代だってどういう環境で過ごしたかで何が面白いかが変わる。性癖も人それぞれ。

荒木飛呂彦は
『グッとくる映像』には、まだ続きがありまして、刑事が犯人を追跡する映像では『雨が降ってる』とすごく良いですねェ……。どんなところがいいのかって言うとその理由がさっぱり言葉では説明できないところが、『グッとくる映像』なんですねェ。刑事には雨です。それともうひとつ。『男がひとり馬に乗って荒野を行く』って映像を子供の時、初めて見た時は誰かが、すでに教えてくれたのか、「カッコイイ」というのは、こーゆう事なのだと本能的というか、すでに知っていたような気がしてならない。「ジョジョの奇妙な冒険」59巻
…と、語っている。


発行部数にしたって、人口や物価の影響もある。
まあヴァンダムとスタローンどっちが強いみたいな子供が話すレベルなのかもしれない。信長の野望と三国志で戦ったらどっちが勝つとか考えるのも面白いだろう。
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何はともあれ一番ダメなのは、「俺の世代が最高。ほんっとに今はダメになった」、こういうことを言い出す輩だ。自戒したい。

 

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そのタイトルに二の足踏む!大人気のカルロ・ゼン「幼女戦記」はなぜ「ようじょ」なのか? [この人気漫画が面白くない]

カルロ・ゼンの「テロール教授の怪しい授業」を読んだ。テロとは何かを語った漫画で、その辺はすでに「ゴーマニズム宣言」で学んでいたので、それ以上のものは無かった。というか、ここからだろう!というところで終わってしまっているので惜しい漫画だと思う。ゴーマニズムはテロを肯定するとこまでいっちゃってるからな。

モヤモヤしたので、原作者のカルロ・ゼンについて調べてみる。なんか大作家感が名前からして鼻につく。そしたら「幼女戦記」の作者だということがわかった。このタイトルについては「なんだそりゃ?」「なんかヤバそうなタイトル!」と思って敬遠していたのだ。だって幼女だぜ?

アマゾンプライムにアニメがあったので見てみたが、その内容にぶっ飛んだ。

1:計算高い嫌われ者のサラリーマンが神様に殺される
2:異世界転生して幼女に
3:そこは第二次大戦のヨーロッパみたいな世界
4:魔法を駆使して空中戦を行う

なんという欲張りな内容だと思った。
アクションシーンが特によく出来ており(アイアンマン意識してるのかなー?)、かなり原作がリスペクトされていることが感じられる。俺はなんか消化不良気味で、これの1〜4のうち、どれか一つ削るのが収まりがイイんでないかと思ってしまうが。

まず「幼女」は外せないのだろう。
わざわざタイトルで使うぐらいだし。
繰り返しになるが、「幼女て」と思う。

「喧嘩に強くなりたい」とか「素敵な恋愛がしたい」だとか、漫画などのメディアは願望を擬似的に叶えるための装置という一つの捉え方ができる。それがあまり声高に言えないような種類のものだったり、ニッチすぎると批判が起こったりしてしまう。「幼女戦記」は「幼女に生まれ変わって無双がしたい」層のニーズに応えたもの?そんなニーズがあるの?と混乱してしまう。

子供になってしまう漫画は昔から色々読んだ。いま一番有名なものは名探偵コナンだろう。これも高校生の名探偵漫画じゃダメで、子供にならなくては成立しないと作者は思ったわけだ。子供が大人相手に無双する理由づけとして、若返った天才高校生が元の体に戻るための戦い、というストーリーになっている。

女になりたいという漫画も昔からあった。俺は幼女もダメだが性転換願望もダメなので、ちょっと苦手なネタだ。Kー1の石井館長が女子高生になるみたいに、時々オッサンが若い女になるようなギャップを利用したギャグとして使われる場合も多い。

女になりたい男の人、というのはわからんでもないのだが、幼女になりたいという作品がこれまであっただろうか。ただ、アニメ版を見た限りでは幼女は単なる記号である。神様から与えられたピンチの中の最たるものなのだが、心はオッサンのまま。体力は軍隊に入って銃をぶっ放したり、新兵をしごいたりできるぐらいで、幼女的リアリティも何もない。登場する軍人達も、幼女をほぼ大人扱いである。

 
こないだ実家に戻って身内三人で集まってみれば、他の二人とも「幼女戦記」を見ていて好ましいと言っていたのでお口あんぐりである。片方の子持ちの腐女子は小説版で読めば色々わかると言っていたので、まあ保証はないけど読まなければわからない部分はあるのだろうなとは思う。もう片方の男の方は別に幼女好きでも、幼女になりたそうでもない。かなり純消費者に近い思考の人で、それほど作品に対する思い入れもない。タダだから見て楽しんで、忘れてしまうという感じだ。

みんなKー1の石井館長が女子高生になる〜みたいに、ギャップとして楽しんでいるのかもしれない。自分は宮崎事件で、もともと興味ない「幼女」というワードに危害を加えられたトラウマがあるので警戒心が半端ないので、どうにも視聴に抵抗が加わる。そもそも幼女になりたいニーズは本当にあるのか。それがそもそも偏見かもしれない。繰り返しになるが、幼女戦記における幼女は記号である。子供に軍服を着せたら可愛いよねーぐらいの意味なのかもしれない。

「幼女戦記見れるなら大西巷一の乙女戦争読めよ!長篠の戦いinヨーロッパだぞ!」
「嫌だよ!あれ戦場レイプとかあるじゃん!」

そんな会話をしましたが、確かに内容は乙女戦争の方がヤバい。これが幼女戦争だったら買えなかっただろう。カルロ・ゼンはなぜ乙女戦記ではなく、幼女戦記にしてしまったのか。乙女戦記だったら、こんな違和感をタラタラと書くこともなかったのかもしれない。

こういうタイトルをつけられ、広く受け入れられるのも、事件の記憶が薄れてきたというのがあるのかもしれない。それがいいことなのか悪いことなのか。人気作品になれば今後犯罪者の部屋から出てきて結び付けられる可能性も高い。その時に作者は、出版社は、ファンは、外野はどう対応するのか。何も起きないことを祈るばかりである。

 

[まとめ買い] 幼女戦記

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やってはいけない!名作漫画「プレイボール」「岡崎に捧ぐ」の唇ペロペロ [モテる漫画]

女の子にモテる確率を1%でもあげるための習慣、その1。
リップクリームを使う。

 
むかし2ちゃんのまとめで、オススメのリップクリームが紹介されていた。

【医薬部外品】DHC 薬用リップクリーム

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  • 出版社/メーカー: DHC
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品


それを寝る前に多量に塗っておくといいとか書かれていた。
なるほどー、と思い、今でもたまにやる。

ちばあきおのプレイボールで「舌で舐めるといい」というのを読んで以来、ずっとやっていたのだが、それだと却ってガサガサになってよく無いらしい。
ぺろぺろ2.png


唇は真っ先に目がいくパーツである。
ここのメンテナンスをアピっておけば、他のパーツのケアも行なっているとアピールできる。
人間の進化の過程で、むかしお尻で行なっていたセックスアピールを唇で表現するようになったという説もあるんだっけ。

そのことの効果が出たのかどうなのかわからない。
以前、同じ職場で働いていたアイドル並みに可愛い子が、リップクリームを忘れて取りに戻ってきたので渡してあげた。そのリップが例のDHCのヤツだったのである。

「DHCのヤツだね?」
「はい(笑)」

「やったー、詳しいアピールできたぞ!」と内心思ったのだが、でも女の小道具知ってるのもキモいかなとも不安に思ったりした。が、その後、彼女から「私とお別れになっちゃうんですよ、いいんですか。」「一緒にご飯行くとかアリですか」などのモーションを受けてデートできたので、まあ効果があったのかはともかく失敗では無かったようだ。

あれからそろそろ一年か。。。

 
「岡崎に捧ぐ」にも唇ペロペロを卒業するシーンがある。
ぺろぺろ1.png

 

【医薬部外品】DHC 薬用リップクリーム

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七馬伝、本当の大団円?鴨川つばめの「マカロニほうれん荘」は七馬リスペクトを込めた漫画だった [あの人は今]

謎のマンガ家・酒井七馬伝」、最後の章が「大団円」だった。

【大団円】
小説・芝居・事件が、めでたくおさまる最後の局面。

何か大団円になる要素があるのだろうかと興味を引かれたが、戒名が「らしい」のが大団円というオチだった。あまりピンとこない。

手塚が生涯許さなかったという七馬の代表作でもある「新寶島」の復刻は、「七馬伝」の二年後に許されたらしい。さらに二年後、「七馬伝」の増補改訂版が刊行されているが、復刻のエピソードも追加されていることだろう。なんかプレミアがついて5000円ぐらいになっているので読めませんが。

 
ツイッターで酒井七馬を検索したら、「マカロニほうれん荘」で有名な鴨川つばめが酒井七馬の弟子を名乗っている記事が出てきた。

中学生の頃、七馬の「漫画家入門」に感動し、弟子入りしようとしたが「バラックに住んでコーラしか飲めず死んだ」説を聞いて、業界のあり方に憤りを覚えた。七馬の敵討ちが原動力になり、体を壊すまで描き続けたという。


療養中は七馬のことも忘れていたが、画業再開後も七馬への尊敬を表すことは大きなテーマになっているようだ。鴨川つばめは読んだことがないので、いつ頃の記事なのかよくわからない。80年代だろうか。なんかやたら過剰すぎる気もするが一世を風靡した漫画家にそこまで慕われるとは、酒井七馬も漫画家冥利に尽きるというものだろう。これもまた増補改訂版に加わっていたりするのだろうか。

ちなみに「七馬伝」には大山和栄と内弟子的な関係にあったと書かれている。こちらも読んだことないけども、画像検索するとかなり売れっ子感がある。しかし大山がマンガ家として目覚め志すのは七馬と交流したもっと後の話で、インタビューを受けるまでかなり無自覚なところがあったらしく、作風に与えた影響は皆無に等しかったことに対し後悔の念を述べている。ちなみに大山は「七馬伝」の三年後、2010年に乳がんで亡くなっているそうだ。「新寶島」の復刻は見届けられただろう。

ちなみに大山はキッパリと七馬困窮説を否定している。
ただやはり、七馬が三度の飯よりコーラが好きだったのは間違いないようだ。

 

「新寶島」の光と影―謎のマンガ家・酒井七馬伝

「新寶島」の光と影―謎のマンガ家・酒井七馬伝

  • 作者: 中野 晴行
  • 出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ
  • 発売日: 2011/10/01
  • メディア: 単行本



謎のマンガ家・酒井七馬伝―「新宝島」伝説の光と影

謎のマンガ家・酒井七馬伝―「新宝島」伝説の光と影

  • 作者: 中野 晴行
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本



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