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劉備が天下統一してたら関羽張飛孔明は殺されていた?根拠は横山光輝「史記」:その1 [歴史漫画]

皆殺し1.png
横山光輝「三国志」で三国志を初体験して、読破した後に多くの人が思うのが、「あれ?劉備が天下統一して終わりじゃないの?」ということ。もし劉備が天下統一していたら、ひょっとしたらもっと後味の悪い話になっていたかもしれない。

横山光輝三国志では品行方正な武人として描かれていた劉備だが、李學仁の「蒼天航路」ではルパン三世の様なお調子者として描かれ、リアリティある新しい劉備像の確立に成功した。そもそも劉備の祖先(?)である劉邦は素直で人情深いだけが取り柄のヤクザの親分なので、ルパン三世風劉備はしっくりとくるのだ。

ところで、劉邦を主役にした漫画の傑作といえば本宮ひろ志「赤龍王」、横山光輝「項羽と劉邦」であるが、この漫画では両方とも劉邦が天下統一した以降のことは軽く触れられているだけである。頭空っぽな劉邦が多くの人材に慕われ、その力を借りて天下統一を成し遂げるという、三国志で求めていたものの得られなかったカタルシスがそこにあるのだが、読後感をよくするために、その後の悲惨な現実が削除されているのだ。その辺は、横山光輝「史記」で漫画化されている。

処刑命令が出された樊噲(はんかい)。
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怪力無双、ヤクザ時代からの舎弟で、義理の弟でもある樊噲。三国志でいえば張飛が近いキャラクターと言えるか。劉邦が項羽にパワハラを受け、処刑されそうになっているところに命を捨てて殴り込みをかける鴻門の会のシーンはトップクラスの名場面である。
史記樊噲.png
ところが天下統一後、劉邦に謀反を疑われ、処刑されそうになっている。仲間が機転を利かせてなんとか死なずに済んではいるが。。。

歴史に残る悲惨な転落人生を歩んだスーパースター韓信。
赤龍王1.png
ヤクザの股をくぐって命乞いをしたニートだったが、いきなり劉邦軍の総指揮官に抜擢されて才能を開花。孔明よりも400年早い天下三分の計をそそのかされるぐらいのスーパースターとなるが、劉邦に遠慮して部下に徹した。劉邦軍の中では張良がよく三国志の孔明に例えられるが、天下取りに重要な存在という役どころで言えば韓信の方が近いかもしれない。
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「狡兎死して走狗烹らる(こうとしして、そうくにらる:すばしっこいウサギが死ぬと、猟犬は用済みになって食べられてしまう)」が有名。とにかく有能すぎ、人が良すぎた。劉邦にとっては裏切られたら最も厄介な男である。ダイの大冒険で言えば、大魔王バーンを倒して話が完結したのに冥王龍ウェルザー編が始まってしまうほどのキャラクターだ。しかし韓信本人にはその気は無い。何か落ち度を探されているところに、敗残兵になった友人を匿っていることがバレてしまう。逮捕されたがスーパースターすぎて処刑されず。ほとんどの権限を没収されて降格の身分にされてしまった事に不満を抱く。ようやく謀反したろかいと思った所で再逮捕され処刑。


全てを投げ出して尽くしたが疑われた蕭何(しょうか)。
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蕭何は元役人で劉邦とはヤクザ時代からの付き合い。旗揚げ後は補給などの裏方を担当。頭脳労働の二枚看板という意味では、三国志の龐統的キャラクターと言えるか?秦に攻めこんだ時は金銀財宝に目もくれず、機密書類を収集しまくって建国後の法整備に役立てた。
史記13蕭何.png
天下統一時は軍功第一とされたが、樊噲同様に韓信ファンだったのがまずかったか、劉邦に謀反を疑われ出す。蕭何は一族を前線に送り込み、私財を投げ打って劉邦に尽力するが、劉邦の疑いは止まず。自ら悪代官化して評判を落としめ、なんとか天寿を全うできた。


何せ犠牲者が多いので、一回では書ききれない。
その2に続く。


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