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石ノ森章太郎は後世に漫画家としてでなくデザイナーとして名を残すのかもしれない。村枝賢一の「仮面ライダーをつくった男たち」 [名作紹介]

石ノ森章太郎の生涯が24時間テレビでドラマ化されるとか。

漫画界のレジェンドであることに異論はないが、キャリアの割に手元に残しておきたいものが少ない。それもこれも天才が故に実験作が多く、さらに多作すぎて一作に込める密度が薄まってしまったからだと思う。ある意味、本宮ひろ志的だ。ナルトやワンピースを読んでいる今の世代に勧められそうな作品というと、ちょっと思い浮かばない。
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てなことを昔から吹聴していたら、元アシだという人にネットで絡まれたことがある。だが、そういう人に限って近作を見ていなかったりする。どんなに作画スピードが早かろうが、追いつかないぐらいに仕事を増やせば同じことである。歳をとれば肉体的なことは衰えるのだ。自分にとってのリアルタイム、石ノ森章太郎にとっては晩年の作品は、読んでいて手抜きだと思えることが多かった。
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だから漫画家というより、特撮のキャラクターデザイナーという印象が強い。そちらの功績の方が偉大だと思う。なんと言っても仮面ライダーだ。石ノ森から始まり、東映がスーパーヒーローの中のスーパーヒーローに育て上げた。それが漫画として読める村枝賢一の「仮面ライダーを作った男たち」は傑作中の傑作だ。

村枝賢一といえば「仮面ライダーSPIRITS」が有名だが、そっちはどうも作風が受け付けなかったりする。いや、ものすごい入魂の作画であることは疑いようもないんだけど、なんか受け付けないのだ。そんな俺でも思わず泣いてしまうぐらい感情移入して読めたのが「仮面ライダーを作った男たち」だ。
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東映のプロデューサーの平山亨と、スーツアクター担当の大野剣友会を主役に、関係者への取材を元に一本の物語を作り上げている。当時のスーツアクターは着ぐるみショーの中身もやっていたそう。仮面で素顔を隠し、時々子供に蔑まれつつも夢を壊すまいと裏方に徹するその誇り高い姿に泣ける。そしてやはり作画が凄い。
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仮面ライダーをつくった男たち (KCデラックス)

仮面ライダーをつくった男たち (KCデラックス)

  • 作者: 村枝 賢一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/04/23
  • メディア: コミック



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