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第二話から次原節全開!少年の心の機微を大胆に表現した次原隆二の「少年リーダム」 [この人気漫画が面白くない]

引き続き「少年リーダム」の話を。
1巻から読んでいて、頭が最高にクラクラしたのは第2話の「社会科見学の巻」。

小学生たちが大挙して出版社に見学にやってくるのだが、一人生意気な小学生がいて、お土産として渡した少年ジャンプ(劇中では少年リーダム)を「キン消しの方がよかった」と破り捨ててしまう。
社会科見学4.png
それに対してガチ切れする西村繁男(がモデルの)編集長。小学生はガン泣き。
周囲が必死に止めて、小学生たちは退散する。

数日後、編集長が手紙を読みながら涙している光景を主人公が目にする。
手紙を置いて退社する編集長。
主人公が手紙の内容を読むと、あの生意気な小学生からの手紙だった。
社会科見学2.png

ーーーーーーーーーーー
へんしゅう長さんへ

僕はこの前少年リーダムへんしゅう部を見学にいった安田光太郎です。
その時もらった少年リーダムをやぶってしまって本当にごめんなさい

ぼくは家に帰ってもらった少年リーダムを全部読みました
とてもおもしろかったです!

そして気がつきました
あの時へんしゅう長さんがおこったのは
へんしゅう部のおじさんたちがいっしょうけんめいに作った
そんな少年リーダムをボクが大事にしなかったからだと

おこったへんしゅう長さんはとてもコワかった
…でも少しだけうれしかった…

だってあの時おじさんは…
本気だった!!
決して子供あつかいしなかった!!
それがうれしかったんです

そんなへんしゅう長さんたちが
作った本だからおもしろいんだと思いました

これからももっともっとおもしろい少年リーダムを作ってください おわり
ーーーーーーーーーーー

手紙には写真が同封されており、
その写真には満面の笑みの小学生と、破れをテープで補修した少年ジャンプが!
社会科見学1.png

なんという感動の展開だろうか。
全米が泣いた。

普通、これぐらいの年頃の少年は思っていることを素直に表現できないものだ。
さらにその思いを文章化するなど困難を極める。
おそらくこの少年はたまたま文才があったのだろう。
「のちの直木賞作家である」などの注釈があればなお良かった。

普通の漫画家ならリアリティを失うのが怖くてこんな展開にはできない。
親御さんまたは教員から謝罪の手紙が送られたことにするだろう。
それが無くとも、最後の写真一枚で十分に伝わる。

おそらく作者は読者のレベルを考慮したのだろう。
説明過多になることを恐れない英断だ。


……
………、

…ところで、この本気で怒ってくれて嬉しかったパターンって、最初にやった人って誰なんですかね。少年リーダムは2009年。その10年以上前の1997年に満田拓也が「MAJOR」14巻でもやっている。
社会科見学3.png
考え方の違う人を空想の中で謝らせ、宗旨替えさせ、さらに嬉しかったとまで言わせる。その独白はロジックがしっかりしていて、淀みなく吐露することが出来る。

これで面白いものにするのはかなり難度が高い気がするんですけども。。。

 

少年リーダム~友情・努力・勝利の詩 1 (BUNCH COMICS)

少年リーダム~友情・努力・勝利の詩 1 (BUNCH COMICS)

  • 作者: 次原 隆二
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/08/08
  • メディア: コミック



MAJOR(14) MAJOR (少年サンデーコミックス)

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  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1997/07/18
  • メディア: Kindle版


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