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北斗の拳より編集長が評価したジャンプ10週打ち切り漫画、巻来功士「機械戦士ギルファー」 [心に残る1コマ]

三度に渡って文句ばっかり書いてきた非常にコスパの良い漫画、「少年リーダム」ですが、今回はちょっといい話を。

最終4巻で、主人公の新米編集者が一発当てるためにベテランでも敬遠する高難度の案件、「機航旅団ボイジャー」のコミカライズに挑戦する話がある。連載にこぎつけたものの、結局10週打ち切りで失敗するのだが、編集長にはよくやったと褒められる。

この話は巻来功士(まきこうじ)の『機械戦士ギルファー』が元ネタで、著者の自伝「連載終了!少年ジャンプ黄金期の舞台裏」でも経緯が漫画で読める。
ギルファー3.png

原作大賞を獲ったものの、漫画向きではない内容に誰もが二の足を踏んでいたところ、「北斗の拳」の担当編集者として知られる堀江信彦が巻来功士に勧めるという内容。

ちなみに、少年リーダムの中で漫画化を執拗に催促し、日本刀を振り回して編集者を脅迫する原作賞審査委員長が出てくるのだが、モデルはおそらく梶原一騎
ギルファー2.png
(画像は「少年リーダム」。「え…」と戸惑う西村編集長の顔にジワジワくる)

「連載終了!」の巻末に巻来と堀江の対談があるのだが、その中でもこの話に触れている。

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堀江『(機械戦士)ギルファー』の漫画化を提案したじゃん。梶原賞受賞の(作中では「漫画原作大賞)。実はあれ、誰も漫画にできなかったんだよ。

巻来 あー、初めて聞きました。

堀江 うん。でもやっぱり受賞作品じゃない?なんとか形にして連載にしなきゃいけない。それで僕が巻来君に提案したわけよ。そしたら形にしてくれた。

 正直いうとね、当時の編集長、西村(繁男)さんだけど、西村さんが僕に言ったのは「堀江は『シティーハンター』とか『北斗の拳』とか色々やったけど、実は僕は『ギルファー』を漫画にしたことを評価してるって。…まぁ10回で終わっちゃったけど。
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先に「連載終了!」を読んだときは、著者の顔を立ててこんなこと言ってるのかなぐらいに思って読んでましたけど、全4巻の少年リーダムの中でわざわざエピソードとして採用しているのだから、結構ガチっぽい。良い話だと思いませんか。
リーダム5.png

このシーンはあだちつよしの「怪奇まんが道」における西村繁男の登場シーン、諸星大二郎の「暗黒神話」を絶賛するエピソードともかぶる。
怪奇漫画編集2.png
ジャンプを600万部にした男の編集方針は、決して売れさえすればいいというものではなかったのだ。

ちなみにこの話を2016年の「連載終了」巻末対談で初めて知ったという巻来功士氏は、2010年のコミックバンチで少年リーダムと一緒に『ミキストリII -太陽の死神-』を連載中だった。。。

 

少年リーダム~友情・努力・勝利の詩 4 (BUNCH COMICS)

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  • 作者: 次原 隆二
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/04/09
  • メディア: コミック



連載終了!  少年ジャンプ黄金期の舞台裏

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  • 作者: 巻来功士
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2016/02/07
  • メディア: コミック





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