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中の人などいなかった!1990年に社会現象を巻き起こした4コマ、吉田戦車の「伝染るんです」 [名作紹介]

吉田戦車の「伝染るんです」を電子化した。
不条理漫画の帝王、吉田戦車の名声を不動のものとし、社会現象を巻き起こした4コマ漫画だ。最近あまり吉田戦車の新作を読むことはないが、これは今読み返しても名作だと思う。
伝染るんです1.png

久しぶりに読み返してみると色々驚く。

意外と絵が上手い。
ちゃんと飛行機描いとる。
伝染るんです4.png
やはり軍人漫画描いてるぐらいだからか。

あと、あの名フレーズ「中の人」。
読み返してみると最後まで「下の人」だったので驚く。
上の人はあるけども、中の人は最後まで出てこない。

調べてみたら、同じ吉田戦車の「ゴッドボンボン」(1997年)が初出らしい。
伝染るんです2.png
「中の人」を商業誌でネタにした最初の作家は、俺の記憶では椎名高志のGS美神(ヨコシマンの回)だったと思う。

単行本を裁断してその内臓を改めて見返してみると、色々尖った装丁になっていることに気づく。白紙のページが何枚も続いたり、カバーの折り返しが変なところで裁断されていたり、2巻では同じ見開きが二回続いたり(ページ番号は正確)、その見開きが4巻でまた登場したりと、正直うざい。電子化する際には最初の白紙の二枚は除いちゃったりするのだけど、この伝染るんですの何枚も続く白紙ページは削除するべきかどうか迷う。
伝染るんです3.png
流通している文庫版や新装版、販売されている電子書籍はこの辺がどうなっているのだろうか。気になる。

 




[まとめ買い] 伝染(うつ)るんです。

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サリンより強力な宗教兵器はカネ。なぜ巨大教団をメディアは批判しないのか?弘兼憲史/猪瀬直樹の「ラストニュース」 [名作紹介]

オウム真理教をモチーフにした「ラストニュース」の話の掴みが興味深い。
以下に引用する。

巨大教団1.png
「ちょっと訊くが吉岡、テレビでこれまで神世学会や立証講などをはじめとする巨大教団を批判的にとりあげたことがあったか。」
「え?あの…そういえば あのう ないですねえ…」

巨大教団2a.png
「おまえ、今までそんなこと考えたこともなかったろう。」
「はい、そ、そうです。」
「確かにテレビ局は巨大宗教団体についてはやりませんね。でもそれは新聞社も同じことではありませんか。」
「そうだ。なぜだと思う?」
「ええ、ひとつは巨大教団が、もしテレビ局なら番組を提供しているクライアントのところにあるいは新聞社ならたくさん広告を出広している会社に押しかけられたら…これは大変ですよね。そして、提供スポンサーの商品の不買運動でも起きたら…」
「それで弱腰になりいつの間にかテレビや新聞などのメディアではタブーとされてしまった…そういうことです。」

巨大教団3.png
「ではなぜ週刊誌ではとりあげることが出来るのか…誰か答えられる者はいるか?」
「昔は週刊誌でもやらなかったがある時から週刊誌では解禁になった。」
「どうしてですか?」
「その理由について確かなことはただひとつ、週刊誌の部数は多くて百万部にすぎない。しかも、買いたくないやつは買わなくてもよい。ところが新聞は一千万部近いし宅配ですからね。テレビも視聴率一パーセントで百三十万人にもなるし、スイッチをひねると宅配といっしょだ。そこのところが週刊誌とは違う。」

巨大教団4.png
「でもそれでも週刊誌が可能でテレビや新聞が不可能という理由にはならない。」
「……」
「……」
「……」
「何故なのか…実は正確なところは誰にも説明出来ないんだ。そこで「ラストニュース」でこのタブーに挑戦してみることにしたわけだ。」

 
…という掴み。
結局のところ、作中でも明確な答えは出ない。


TVを見ていて、初めて見たCMで感動したら創価学会のCMだったので感動を返せ!ってなったという体験をしたことがある人も多いと思う。宗教団体のCMは良いものが多い。何故か。カネ持ってるからだ。時々、妙に作画が良さげなんだけど、全然話題になってないような劇場用アニメーションがあるなと思ったら、宗教団体が作ったものだったりする。

一時期、ラジオ番組をよく聞いていることが多かったが、宗教団体がスポンサーの番組が多い印象だった。ラジオは広告効果が低く、局も赤貧に喘いでいる。今やテレビもネットに押され、じわじわと広告が減っている。宗教団体のCMは今後もっともっと増えていくだろう。最近は一企業の宣伝番組をゴールデンに放送するぐらいだ。ドキュメンタリー番組だと思ったら、怪しげな健康食品の宣伝だった、というパターンも多く見かける。とにかく放送局はカネが欲しい。なりふり構ってはいられない。

このままいくとどうなるか。
町山智浩の本などで、アメリカの宗教団体がメディアを持って大暴れしてるエピソードがよく出てくるが、あんな感じになるのかもしれない。

 
蒼天航路で、初期の敵であり、武装蜂起した宗教団体「太平道」について曹操がコメントを述べる場面がある。
巨大教団5.png
「張角が武と結託せず人の心だけを戦いの道具としていたら 2千年の後にも彼の名は残ったであろう」
「しかし鍬を持つ手に武器を持たせた時 すなわち黄巾の賊と化した時 天の理から離れたのだ」

サリン事件を起こさなかったら、今頃オウム真理教は当時よりももっと莫大な信徒を抱えていただろうと思う。サリンよりももっと凶悪な兵器はカネだ。それがわからなかった麻原彰晃は愚物としか言いようがない。

しかしその愚物を崇める団体は、再び信徒をじわじわと増やしている。愚物は亡くなったが、小林よしのりの予言した未来が来る可能性は年々高まっている。
巨大教団6.png
巨大教団7.png
小林よしのりは法の力でごり押ししてでも叩ける時に叩き潰しておくべきだとサリン事件当時語っていた。それに反対した知識人たちは、身内を守るためにはヤクザなことでも何でもするという気概が無かった。

 

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坂本弁護士拉致事件と地下鉄サリン事件の中間の1992年、漫画はオウムをどう書いたか?弘兼憲史/猪瀬直樹「ラストニュース」 [名作紹介]

前回紹介した「ラストニュース」には、まんまオウム真理教をモチーフにした話が出てくる。1巻に収録された9話のうち、6話がこの話だ。
信仰の基本1.png
ラストニュースが信者数100万人を超える新興宗教団体の教祖に逮捕歴があると報道したところ、信徒たちがTV局に文句を言いに押し寄せる。

この反応に手応えを感じた主人公の日野プロデューサーは部下に逮捕の詳細の調査を指示。ところが部下は暴漢に襲われ、意識不明の重体に陥る。まだ地下鉄サリン事件の前の話だが、ある程度危険なことをやらかす団体というイメージはあったらしい。
信仰の基本2.png
単行本が出版されたのは1992年。
アーチャリーの「止まった時計」によると、吉本隆明という有名らしい評論家が麻原彰晃を絶賛したのがこの年なんだそうだ。ちなみに前年がどんな年だったかというと、TVドラマ「東京ラブストーリー」が大ヒット、ジュリアナブーム、宮沢りえの写真集が話題だった年。「朝まで生テレビ」に麻原彰晃が出演したのもこの年なんだそうだ。89年に殺された坂本弁護士一家は、どんな気持ちでオウムに寛容な世間を見ていたのだろうか。

 
正直、この話あまり好きではない。
レスバトルに勝利して終わるからだ。
論破できるというのがそもそも思い上がりっぽくて嫌だ。
そのうち詳しく書きたいが、そもそも宗教にはそういうところがあると思う。
信仰の基本3.png
キーマンになる住職の「人を許す、これが信仰の基本です」というセリフとコマはよくわからんけども「じーん」とくるものがある。

このセリフに麻原彰晃をモチーフにしたキャラクターは涙しながら跪き、自戒を始めるのだけれども、モチーフになった人間が実際にした最も大きなことは国家転覆を狙った毒ガス事件だ。百歩譲って作家がこの展開を思いついたとしても、リアリティを出すのは困難だろう。ある意味、幼稚園児的な発想と行動だ。論破できるという発想は、その人がいるコミュニティの狭さの表れなんではないかと思う。そういう意味でラストニュースのオチは根本の問題を矮小化し、逆にオウムに対し多少なりとも好感を持たせる結果になってしまっている。

 
ところでラストニュースのこの話、つかみが非常に面白い。
次回はそこを紹介したい。
信仰の基本.png

 

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キーワードは「だいたい血行!」第一回この本が実用的だ大賞受賞!嶋田ミナの「ずぼらヨガ」 [名作紹介]

ちょい前に買ったずぼらヨガという本が大層良い。

電子化すると逆に使いづらいかなと思って、あえてこれまで電子化してこなかった。引越しする際、忘れてきたので、わざわざ取りに帰ったくらいだ。だいたい読んで覚えたので、ついに先日電子化した。
ずぼらヨガ1.png
落ちているゴミを拾う動作がなぜか億劫だったのだが、体を左右に揺らす動きをしたら、楽に拾えるようになった。机の前にずっと座ってると、なんかだんだん鬱屈して来るものがあるのだが、それを結構解消できるヒントがあるような気がする。
ずぼらヨガ2.png
ヨガというとちょっとスイーツな印象があるが、ストレッチのジャンルの一つとして捉えると、なるほどなあという気がする。しかもヨガでなく、「ずぼらヨガ」である。タイトルひとつで随分ハードルが下がった気がする。
ずぼらヨガ3.png
ところで、独り暮らしが精神的にキツイ。
20代やアラサーの頃はなんてことなかったが、アラフォーになってからだとまた違うんだなと思った。腹回りがヤバイこともあり、ジムがよいを始めた。初日から結構追い込んだのだが、帰り道はずっと多幸感でニヤニヤが止まらなかった。

水谷緑の漫画で、うつ病の患者を指して医者が「だいたい血行」とつぶやくコマがあった。
ずぼらヨガ4.png
血行は大事だ!

 

自律神経どこでもリセット!  ずぼらヨガ

自律神経どこでもリセット! ずぼらヨガ

  • 作者: 崎田ミナ
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2017/01/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



卓上版 曜日めくり すごいストレッチ ([実用品])

卓上版 曜日めくり すごいストレッチ ([実用品])

  • 作者: 崎田 ミナ
  • 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
  • 発売日: 2017/09/26
  • メディア: カレンダー



精神科ナースになったわけ (コミックエッセイの森)

精神科ナースになったわけ (コミックエッセイの森)

  • 作者: 水谷緑
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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ガンダムナラティブの次はハサウェイ!ついでにゆきもりの「ガンプラはなぜ37年も売れ続けているのか? 」を紹介 [名作紹介]

ガンダムの新作が発表された。

「ガンダムナラティブ」
「閃光のハサウェイ」
「ガンダムユニコーン2」

だそうだ。

ナラティブはユニコーンの続編で劇場映画。でもそのあとにユニコーン2があるという不思議。ユニコーン2は海外ドラマフォーマットとかいう良くわからない説明がされていたが、シーズン1とか2とかやるんじゃないかと推測している人がいた。ということは、F91」方式である。なのに海外ドラマ方式とか訳わからないことを言い出すのは、遠回しに連想されるのを避けているのかも。

そしてこっちの方が大ニュースだと思うのだが、「閃光のハサウェイ」がついに正史になるという。ブライト艦長の息子が主役で、最後に銃殺刑されちゃうラストが衝撃的だった。というか、全3巻のそこそこ長い小説なのに、ほぼそれしか覚えてない。ガンダム小説は勉強だと思って高校生の頃にF91まで読破しているが、ハサウェイは原作アニメがないので文字から絵面が連想しにくく、読んでいて辛かった。「ハサウェイ映像化はまだか」というネットの声はノイズのように良く見かけていたが、ある訳ないと思っていた。映像化するなら完全新作に決まっている。だが時代は変わった。こりゃ「クロスボーン」も映像化ありうる。

 
なんとなく「ガンプラはなぜ37年も売れ続けているのか?」という漫画を購入してみた。なんかひどい絵である。プレビューで「プラモ男子とプリチー女子」の作家かなと思ったが、違った。あれもなんか変な絵だったが、こっちはもっと根本的に画力がない人だった。ポーザー的なものをトレースして描いたような絵だ。しかもページの3分の1は注釈にスペースが割かれている。これで861円(税抜)するのである。ちなみに両作品とも原作者が同じだった。

とはいえ、なかなか面白かった。三ヶ月後に重版かかっている。
ガンプラ好きが読むと、何を今更という情報なのかもしれないが。
今のガンプラが接着剤不要だというのは知らなかったよ。
近作も何か作ったことあるような気もするが、一部の高級モデルだけかと思っていた。
というか、むしろ接着剤使うプラモデルって今時ないんですかね。
昔はプラモ作るときは換気を良くしてとか注意されたもんだけど。
ガンプラ1.png

周りでガンプラ作ってる人が皆無なのだが、漫画によるとかつてのガンプラブームの時より売れているという。これはすごい。任天堂が今だに花札作ってるみたいに、バンダイの見栄で存続しているのかと思っていた。ガンダムの実物大立像が作られるわけだと納得する。
ガンプラ2.png

30年以上も人気コンテンツであり続けているガンダム。
ガンプラに関わる人たちもかなり熱い。
今後も人気を保ち続けていくのだろう。
ガンプラ3.png



ガンプラはなぜ37年も売れ続けているのか? (ビッグコミックススペシャル)

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  • 作者: ゆきもり
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/04/28
  • メディア: コミック






タグ:ガンダム
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漫画史に残る「プリーズ!!」を吐くではないか!かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」 [名作紹介]

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ドイツ大統領ルードヴィヒ・キージンガー
「なんということを!!」
「一国の首相の…いや政治家の」
「プライドはないのかタケガミ!!」
「膝をつくな!頭を上げるのだ!!」
「日本国民を代表する首相ではないか!」

フランス大統領ピエール・モルガン
「ハハハこいつは大笑いだ!」
「サミットという舞台の終幕でこんな芝居を見せられるとはな。」
「こんな道化役者の三文芝居を!」

中国首席張有為(チャンヨウウェイ)
「大志のためには恥辱も耐える…フォッフォッ。」
「これぞまさしく”韓信の股潜り”

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日本首相竹上登志雄
「もう一度お願いする。」
「ベネット大統領「やまと」への攻撃を」
「やめて頂きたい!」

「プリーズ!!」

チラッと読み返した沈黙の艦隊が面白くて面白くて、最近こればっかり電子化している。近年、あまり語られているのを見ないような気がするのはなんでだ。当時大ブームを巻き起こし、国会でもとりあげられたという傑作だのに。日米で秘密裏に作られた原潜が独立国家「やまと」を名乗り、世界が大混乱に陥る話。序盤は正直あまり面白いとは思わなかったが、クライマックスのニューヨークで核ミサイルを使った心理戦が最高だ。連載時、インターネットは庶民にまだ馴染みがなく、9.11も無かったことを考えると、時代を先取りしていてスゴイ。ちなみにこのあとのベネット米大統領の「歴史書に残るようなプリーズを吐くではないか」てセリフも好き。

そしてこの大統領軍団のポーカールームでの地下サミットを表紙にした21巻のカバーがめちゃくちゃカッコよくて大好きだ。
プリーズ3.png

ところで、スティールボールランのファニー・バレンタイン米大統領って、あまり荒木キャラっぽくないじゃないですか。動かしにくかったのか、だんだん修正されて、最終的には完全な荒木キャラに変身しちゃったけども。これは米大統領という設定から、荒木飛呂彦が無意識にニコラス・J・ベネット大統領のイメージでデザインしてしまったということはないですかね。
プリーズ4.png


沈黙の艦隊 新装版 コミック 1-16巻セット (KC DX)

沈黙の艦隊 新装版 コミック 1-16巻セット (KC DX)

  • 作者: かわぐちかいじ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/08/22
  • メディア: コミック



[まとめ買い] 沈黙の艦隊(モーニングコミックス)

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  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Kindle版


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毎号組み立てるあの雑誌のあの商品はどうやって作られた?佐藤真通の「ATOMの開発現場に潜入せよ!」 [名作紹介]

タモリ倶楽部でデアゴスティーニが取り上げられた。
毎号付録の部品を組み上げていくことで、100号以上かけて完成に至るあれだ。

ちょうど佐藤真通(まさみち)の「ATOMの開発現場に潜入せよ!」を紹介しようと思っていたところなのでちょうど良かった。これは「週刊鉄腕アトムを作ろう!」創刊について取材した漫画である。ちなみにこのアトムはディアゴスティーニではなく、講談社の商品だそうだ。タモリ倶楽部内で、ディアゴスティーニのヒット商品として150万部売れたクラシックCD付雑誌などが紹介されている。CDに限って言えば素人目にはボロい商売だなと思ってしまう。他社が追随しないはずはないか。
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この週刊アトムは、完成すると喋ったり歩いたりするらしい。
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漫画の中ではロボットを開発する富士ソフトや、AIを開発したNTTドコモ、アトムの版権を管理している手塚プロに取材を行っている。こういうのが好きな人にはたまらない内容であろう。
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作画の佐藤真通はモーニングに「アイアンバディ」というロボット開発の漫画を描いていたそうだが、読んだことはない。ツイッターにて、セガサターンで発売された「ヴァーチャルハイドライド」というゲームのデバック漫画を描いていたことから興味を惹かれ、いつか作品を読みたいと思っていて今回「アトム」で購入に至った。できればいつか、ヴァーチャルハイドライドの開発現場にも潜入してもらいたいものである。

ATOMの開発現場に潜入せよ! (モーニングコミックス)

ATOMの開発現場に潜入せよ! (モーニングコミックス)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/07/21
  • メディア: Kindle版



コミュニケーション・ロボット 週刊 鉄腕アトムを作ろう!  2018年 51号 5月1日号【雑誌】

コミュニケーション・ロボット 週刊 鉄腕アトムを作ろう! 2018年 51号 5月1日号【雑誌】

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/04/17
  • メディア: 雑誌



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恋は盲目は差別!ところで漫画は盲目をちゃんと表現してきたのか?小林よしのりの「目の玉日記」があった! [名作紹介]

CSでのウルトラマンAの再放送時のテロップが衝撃を呼んでいる。
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>この番組には一部に不適切な言葉やせりふが含まれています。番組中に「恋は盲目」というせりふがありますが、この言葉は視覚障害者に対する不適切な表現と考えています。

…なのですが、当時の何ちゃらがありますのでそのまま放送します」と続くらしい。エースギロチンより強烈だ。「俺らはそんなに恋してない!」と目の不自由な人たちが声をあげたというのだろうか。恋は難聴、恋は吃音だったら差別かなあ。うーむ言われてみればとも思うが、とんでもない難癖のような気がしなくもない。先日、「夫」や「妻」、「お父さん」や「お母さん」も差別になるというニュースもあったばかり。

 
さて、漫画では盲目をちゃんと描いてきたのだろうか。
昔から少年漫画では「目が見えなければ、心の目でみればイイじゃない」と良くわからない理論で描写されるのが常。ゲブ神のスタンド使いンドュール、南斗白鷺拳のシュウ、盲剣の宇水など、ロクな描写がない。

そこで気がついたのだが、一つちゃんとした漫画を所有していた。
小林よしのりの「目の玉日記」は、氏が白内障で失明寸前の状態に陥り、手術するエピソードを回想した漫画だ。
目の玉4.png
ちょうど最近、知人が手術を受けたので、読み返して見てこんな感じだったのかと勉強になった。
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氏の代表作である「ゴーマニズム宣言」について、今更解説の必要もないと思う。しかしよくもまあ、こんな状態であんな濃い漫画を書いていたものだと感心する。秘書から、おじいちゃんと呼ばれながら階段を誘導されるコマなど衝撃的だ。こんな状態で資料を読み、一日中机に向かって作画し、部下を養っているのだ。やはり並みの体力、胆力ではない。
目の玉3.png

 

小林よしのり 目の玉日記

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  • 作者: 小林 よしのり
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/03/07
  • メディア: 単行本



ウルトラマンA(エース) コンプリート DVD BOX【初回限定生産】

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  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD



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オバケより怖い!「怪奇まんが道」に登場するモンスター編集者たち [名作紹介]

さらに引き続き「怪奇まんが道」の話を。

御茶漬海苔先生が編集者に吐かれた暴言のエピソードがスゴイ。
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「マンガ家辞めてください」

「連載終わらせてください」とか、「うちでは載せられません」とかならわかるけど、看板作家(?)に職を引退しろとまで言うのは理解不能で、逆にここまで言わすには何があったんだと逆算して考えたくなる。ちなみに宮崎事件の影響で、マンガ表現の規制が厳しくなった時期の話である。ホラー系は特に苦しかったと思う。その苦しさが発言を暴れさせたのか。よっぽど御茶漬海苔先生が言うことを聞かなかったのか。

他に、西村繁男のエピソードが良かった。
少年ジャンプ創世記の伝説の編集者だ。
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諸星大二郎の「暗黒神話」を「面白えじゃねえか。骨太の傑作だな!!」とコメントするシーンがある。ジャンプといえば、血も涙もないアンケート至上主義だったのは事実だろうが、あんなマイナーっぽい漫画を認めることもあるんだなあ。

ちなみに西村繁男といえば、「東大一直線」以降、ヒット作に恵まれなかった小林よしのりに悪態ついたのを暴露され、週刊誌に取り上げられたこともあったという不良(ヤクザ)編集者だ。
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その後、小林よしのりは「おぼっちゃまくん」でウルトラメガヒットを飛ばす。それに関して、祝辞を本人に伝えたというから、いい話だと思う。

他にもカベさんこと、壁村耐三も登場。
少年チャンピオンの伝説のヤクザ編集者だ。
怪奇漫画編集4.png
かっこいい。

と言っても、この人を知ったのは「ブラックジャック創作秘話」がキッカケだったような気がする。原作者が「怪奇まんが道」と同じだ。

 
そのうち伝説の編集者シリーズとか記事書けたらいいなあ。
別にそんなに詳しくはないんだけどさ。

 

怪奇まんが道 奇想天外篇 (ホームコミックス)

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  • 作者: あだち つよし
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2017/12/19
  • メディア: コミック



怪奇まんが道 (ホームコミックス)

怪奇まんが道 (ホームコミックス)

  • 作者: あだち つよし
  • 出版社/メーカー: ホーム社
  • 発売日: 2015/11/19
  • メディア: コミック



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引き続き「怪奇まんが道」について書くよ [名作紹介]

続けて「怪奇まんが道」で気になったシーンをあげさせてくれ。

諸星大二郎
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ちょっと敬遠してしまう作家さん。多分ストイックなんだろうなあと想像していたが、間違ってないみたい。この漫画でどんな作家さんなのか知れたのは良かった。そのうち読んでみようと思う。「妖怪ハンター」ってタイトルは違和感あったんだけど、本人的にも不本意だったらしい。

外薗昌也
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犬神」は「寄生獣」のパクリ漫画だと思って読んでなかったが、意外と売れてたのね。「ガールフレンド」の原作者だったとは知らなかった。ガールフレンドはなかなかエロくてセンスも洗練されてる感じで良い漫画。そのうち買い揃えようと思っていた。

日出日出志
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手塚治虫に唯一漫画の中で名前を出された作家というのを誇りにしてるらしい。実際すごいと思う。でも、「ルードヴィッヒB」で、みなもと太郎とか何人か名前出してたぞ。

 
他に「怪奇まんが道」では「エコエコアザラク」の古賀新一、「富江」の伊藤潤二、「不思議のたたりちゃん」の犬木加奈子。「怪奇まんが道 奇想天外篇」では「惨劇館」の御茶漬海苔、前回紹介した近藤ようこのエピソードが収録。良い漫画だと思うので、興味ある人は買うべし!

 

怪奇まんが道 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2015/11/19
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