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Fateで大人気?岡田以蔵好きに勧めたい漫画、小山ゆう「お〜い!竜馬」とみなもと太郎「挑戦者たち」 [歴史漫画]

よく知らないけども、フェイトとかいう人気アニメだかゲームだかで岡田以蔵が出てきて人気が高まっているという。歴史上の人物が夢の対決をするという内容なんだそうだ。ワールドヒーローズみたいなもんなのだろうか。

「岡田以蔵といえば龍馬伝をみんなに見て欲しい!」という書き込みに時代を感じる。そんな最近の作品になってしまうんだ?まあ、俺もその時代のミーハーな作品しか見てないのかもしれないが。

小山ゆうの「お〜い!竜馬」の岡田以蔵による吉田東洋暗殺シーンは一度紹介したいと思っていた。
以蔵1.png
「斬っちゃあせんぞ!!斬ってしまっては、武市の差し金であるという証言を聞き出せなくなる。じゃが骨が砕けるぐらい我慢せい!!」
「くははははは!!うぬらの剣には品というものがない!!武市も、わしをなめたものよのう!!おのれらごとき腕で、このわしが斬れるとと思うたがか!!」
「このうす汚れた犬どもが!!土佐勤王党も、ついに終わりよのう!!これで武市瑞山も、おのれらも全員、打ち首じゃあ!!」

この圧倒的絶望感!
50歳のオッサン相手に3人がかりなのに全く勝てる気がしない!
大魔王バーンに匹敵するのではなかろうか。
そこに様子を伺っていた以蔵が乱入!

以蔵2.png
「なっ!!なんじゃ〜っ!?もう一匹、犬が、おったがか〜っ!」
「犬じゃと〜っ!!わしらも人間ぞ!!死ねー、東洋!!」

これはすごいカタルシスを感じる。
吉田東洋の声はデーモン小暮で脳内再生されてしまう。

もっとリアリティを感じて好きなのは、みなもと太郎の「挑戦者たち」における、実際にあったというエピソード。勝海舟に依頼され、ジョン万次郎を護衛した以蔵は、暗殺者数名を返り討ちにしながら、さらに隠れている数人の気配を察知し、拳銃を懐から取り出そうとするジョン万次郎を諌め、的確な指示を与えているという化け物ぶりを発揮している。常に殺るか殺られるかで生きていると、人間に隠されている超感覚が発達するのだろうなあ。
以蔵3.png

ついでにこの後、ジョン万次郎からお礼の意味を込めて拳銃をプレゼントされるが、「私には無用の長物です」と一蹴している。

おまけ。
「あかね色の風」より車田正美の岡田以蔵。
以蔵4.png

 
「お〜い!竜馬」は、これを書いている現在、3巻までKindle版が無料なんだそうだ。超名作なので、これを機会に1人でも読む人が増えたらいいなと思う。

 

お~い!竜馬(1)【期間限定 無料お試し版】 (ヤングサンデーコミックス)

お~い!竜馬(1)【期間限定 無料お試し版】 (ヤングサンデーコミックス)

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1987/10/05
  • メディア: Kindle版






挑戦者たち 増補改訂版

挑戦者たち 増補改訂版

  • 作者: みなもと太郎
  • 出版社/メーカー: 復刊ドットコム
  • 発売日: 2014/06/14
  • メディア: コミック


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戦わなければ生き残れない!劉季漫画の新作、高橋のぼる「劉邦」とウェブ漫画「カンニングスタンツ」 [歴史漫画]

高橋のぼるの「劉邦」を読んだ。
絵柄が苦手で敬遠してしまう作風だが、人気漫画「土竜の唄」で知られる高橋のぼるがどのように劉邦を描くのか気になった。
カンニング4.png
まず蕭何がかなり高飛車な性格になっていて驚いた。
「赤龍王」や「項羽と劉邦」ではいきなり慕われているが、この「劉邦」では蕭何が劉邦を軽蔑している。そして「学校でもらしてしまった生徒」のごとく、蕭何が恥をかいたところ劉邦にフォローされ惹かれ始めるというのが大まかな流れ。蕭何をかばったために劉邦は処刑されそうになるが、奇跡が起きて助かる。漫画としては面白いのかもしれないが、その面白さの部分が歴史となんの関係もないのが残念だった。

劉邦が出てくるネット漫画に「カンニングスタンツ」というのがある。
カンニング1.png
あまりネット漫画は読まないのだが、これは時々読んでいた。
いろんな意味で出鱈目なのだが、その史観には惹かれるものが多い。
カンニング2.png
高橋のぼるの「劉邦」におけるウソは一般漫画的なウソだが、「カンニングスタンツ」のウソは歴史漫画的なウソである。自分は圧倒的に後者を支持したい。
カンニング3.png

この記事を書くために久しぶりにチェックしてみたら終わっていた。。。
モチベーションがなくなったのかなあ。
この人、ストーリー漫画に向かないと思うんだよなあ。
エモーショナルに見せようとするのを止めてたら、もっと展開早くなって、あれやこれやの新解釈が読めたのに残念。

 
本宮ひろ志「赤龍王」、横山光輝「項羽と劉邦」、どちらも傑作だが四半世紀前の作品である。そろそろ新鮮な解釈によるプロの歴史漫画が読みたい。

 

劉邦(1) (ビッグコミックス)

劉邦(1) (ビッグコミックス)

  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/12/27
  • メディア: Kindle版



劉邦 2 (ビッグ コミックス)

劉邦 2 (ビッグ コミックス)

  • 作者: 高橋 のぼる
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2018/02/23
  • メディア: コミック



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2は大人気だが1は誰も知らない?名作三国志シューティングゲーム「天地を喰らう」を語る [歴史漫画]

ゲームセンターCXでPCエンジン版「天地を喰らう」が取り上げられた。
アーケードからの移植版で、放送ではベルトスクロールアクションと紹介されていたが、俺はシューティングゲームだと思っていた。
天クラ4.png
(今回の画像は全て拾い物)

課長のマネージャーのオススメだというので驚いた。
このゲーム、俺は「ストライダー飛竜」と並んで好きなカプコン作品なのだが、移植されたり話題になるのはいつだって続編の「2」の方なのだ。そっちは完全にファイナルファイト風なベルトスクロールアクションになってしまい、心底がっかりした覚えがある。

旬な時期に家庭用に移植された「1」は放送でも使われたPCエンジン版のみ。
開発中の画面がえらくショボい上に、かなり長いあいだ発売まで待たされた様な気がする。結局買ってはないのだが。放送を見たら、思ったよりよく出来ていた。プレイ中の音がショボく、計略が単なるメガクラッシュになっていたり、細かいことをいえばキリがないが。

そして番組の最後にマネージャーから「こんなゲーム知らない」と衝撃の発言が!やっぱりというか、「2」をオススメしたつもりだったらしい。どこまでも不遇な「1」である。

 
せっかくだから原作の「天地を喰らう」を紹介。
天界に住む巨大女に夜這いをかけるところから始まる、進撃の巨人も真っ青な三国志漫画である。少年ジャンプ連載の本宮ひろ志作品。以前も描いたが、ベテランになると歴史漫画を描きたくなって失敗するというパターンが昔はよくあった。そういうハードルの高さを意識したのか、大幅なアレンジが加えられているのである。結果はやっぱり打切りっぽい尻切れバッドエンドなのだが。人気は結構あったらしい。作者の本宮ひろ志が飽きてしまったようだ。

三国志漫画としてあまり面白くないが、董卓編は今でも一級品と思える新解釈だった。呂布がローマ人っぽい風貌なのがかっこいい。ローマ人っぽいと何かその最強っぷりが非常に説得力がある気がするのだ。ちなみに貂蝉は呂布の妹となっており、母が丁原によってヨーロッパに売り飛ばされた復讐の一環として董卓に寝返るという脚色がされている。前述のゲーム「1」の登場シーン「黄巾族を滅ぼしたぐらいで浮かれておるわ。」「所詮我々の敵ではありません。指一本触れることすら出来ないでしょう」という名シーンはCXでは放送されなかったが、あれは単にカットされただけなのだろうか。
天クラ1.jpg
さらに趙雲がカッコよい。これが自分にとってファースト趙雲だったので、後で横山光輝三国志読んだ時にドカベンのような趙雲が出てきてガッカリした。もちろん読み続けるとしっくりくるのだが)。この「天地を喰らう」の趙雲は、三國無双に影響を与えたと思っている。
天クラ3.jpg
話が色々前後してややこしいが、「1」を始めてゲーセンでやったとき、敵が固くて本宮ひろ志っぽくないなあとガッカリした。原作はもっとスパスパ敵をやっつけてるイメージなのだ。そのスパスパなイメージを、真・三国無双が引き継いでいるような気がする。しかし「1」の硬さに馴染んでしまったせいか、そのスパスパ感にリアリティを感じられなくて無双ゲームにはあまり興味なくいる。もっと若い頃に遊んでおけばハマったろうなあと思うと残念だ。

もちろんファミコン版1と2もやっている。
こっちはRPGだが、シナリオは横山光輝三国志そのまんまでどうかと思った。戦闘はチマチマしていて面白かった。「コロコキュ!」とかSEが楽しい。

 

[まとめ買い] 天地を喰らう

[まとめ買い] 天地を喰らう

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Kindle版



天地を喰らう 【PCエンジン】

天地を喰らう 【PCエンジン】

  • 出版社/メーカー: NECアベニュー
  • メディア: Video Game



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NHK正月時代劇「風雲児たち~蘭学革命篇~」はどうだったか? [歴史漫画]

元旦から仕事が死ぬほど忙しく、更新など夢のまた夢という感じで間が空いてしまいました。
新年一発目はこれ。

みなもと太郎原作、NHK正月時代劇「風雲児たち」はどうだったか?

結論から言うと、やっぱり原作の方がいい。
当たり前の話なんですけど。

まあ、アニメにしろ映画にしろ原作を売るための宣伝媒体でしかない。これ以上ないぐらいの贅沢な環境と条件で放送されたのは喜ばしいことだと思う。それらを含めてケチつけるのもどうかと思うので、ちょっと言い方を変えてみる。

ドラマで初めて原作を知った方へ。
原作はドラマよりもっと面白いぞ!

 
俺が一番好きなのは、今でいうCMソングを作って商売を成功させた源内のことを、良沢が「卑怯な商いだ」と斬って捨てるエピソード。あー、こういう人いるいると、軽く微笑んでしまうコマだが、これがこの蘭学事始編の構成の核を端的に表している重要なコマだ。二人のキャラ設定だけでなく、この事業が翻訳と同じぐらい困難な「対世間」も含まれているという見事な暗示となっている。が、ドラマには出てこなかった。
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ドラマ版は「対世間」の表現を、「暴漢に襲われまくる」という風に記号的にアレンジして済ませていた。尺の都合だと思われるが。。。原作では玄白のクレーム対応シーンに多くの尺が当てられており、だからこそオランダ語が全くできないにもかかわらず、ドラマ版よりも相棒感があるのだ。
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原作では良沢が主君に会う前に同僚たちから蔑まれているコマがあり、褒められるのはまさかの展開なのだが、ドラマ版は唐突に会ってしまっているので感動が少ない。
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感動といえば、完成のシーンは泣けた。
原作では3人で喜んでいるのだが、ドラマ版は玄白の姿がない。「一度決裂した二人が長い年月をかけて和解する」という安っぽい脚色がされているためだ。原作では決裂した後も二人はちょこちょこ会っていて、面白いエピソードが満載なのだが、それらを全てなかったことにするというのは正直どうなのかなと思う。
蘭学事始1.png
一番疑問に思ったのは、主演二人の配役が逆じゃね?ということだ。新納慎也って真田丸の秀次役はとても良かったけども、ちょっと浮世離れした顔だ。神経質そう。バットマンでジョーカー役とかできそう。片岡愛之助の方がニコニコしていて世間知がありそうに見えるのは俺だけだろうか。つくづく、真田丸の幸村信之コンビで見たかった。高山彦九郎役が高嶋政伸だったのは適役すぎて笑っちゃったけども。


ところで、告知番組でみなもと太郎の書庫が写されてたんですけども、貴重そうな本がいっぱい。電子化したいなーとつい思ってしまいましたが、自分の書庫ですら電子化が追いついていない、増える一方なのでやっぱり無理か。みなもと先生もかなり高齢で、「風雲児たち」がちゃんと完結できるのか今から不安ですが、アレらの本も先生の死後どこへ行くんだろうと、いらぬ心配をしています。
風雲児たち~蘭学革命篇~

風雲児たち~蘭学革命篇~

  • 作者: みなもと太郎
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2017/12/11
  • メディア: コミック



風雲児たち 幕末編 30 (SPコミックス)

風雲児たち 幕末編 30 (SPコミックス)

  • 作者: みなもと太郎
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2018/02/27
  • メディア: コミック



蘭学事始ぴあ (ぴあMOOK)

蘭学事始ぴあ (ぴあMOOK)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ぴあ
  • 発売日: 2017/12/15
  • メディア: ムック



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今年の流行語になった「孫策」。彼と一騎打ちした太史慈は実は腹黒かった! [歴史漫画]

前回、建安マエストロがあまりにも良かったので、同じ中島三千恒の「赤壁ストライブ」を購入。あまり面白くはなかったが。その中の太史慈の描写がこれまでのイメージとまるで違うので気になった。赤壁ストライブでは、混乱に乗じて成り上がろうとして失敗。死ぬ際には「皇帝になれなくて無念」とか言い残して顰蹙を買っている。調べてみると、これが史実だという。
太史慈2.png
ちなみに死んだのも赤壁前。
横山光輝三国志では赤壁後に張遼の計略がえしをくらい戦死しているが、史実では病没なんだそうだ。よく考えると、初登場は孫策と一騎打ち(史実だそう)するなど華々しかったが、その後活躍した姿を見てないような気もする。
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意外と実態のない武将なのかなと調べて見たが、「客将」という説がしっくりくる。つまりかつて曹操や袁紹の配下にいた劉備みたいなもの。孫策と対決する以前からすでに名を成した人だったようで、曹操にスカウトされたこともある。それを断ったのも、大企業で飼い殺しされるよりも若い企業で一発逆転を狙いたいという心情があったのではないか。

横山三国志同様に蒼天航路でも太史慈は上司に不当な扱いを受けつつも忠義を貫く男として描かれているが、蒼天航路では「有名な人物評論家から太史慈は腹黒いから気をつけろと言われてる」みたいなシーンもある。史実通りだが蒼天航路では回収されない伏線になっている。
太史慈1.png
ちなみに太史慈腹黒説を唱えた評論家は、曹操に「乱世の奸雄」という名フレーズを与えた許劭。三国志演義では橋玄という人物と合成され、蒼天航路はそれを踏襲しているので、その辺を知っているとグニャグニャしたデティールになっている。
太史慈3.png

 

赤壁ストライブ (MFコミックス フラッパーシリーズ)

赤壁ストライブ (MFコミックス フラッパーシリーズ)

  • 作者: 中島 三千恒
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2008/10/23
  • メディア: コミック



ケトルVOL.37

ケトルVOL.37

  • 作者: 横山光輝
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2017/06/15
  • メディア: 大型本



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この2巻が発売されなかった漫画がすごい賞を受賞!中島三千恒の「建安マエストロ」 [歴史漫画]

建安マエストロ!」という漫画が面白かった。
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三国志の曹操の息子で、のちに後継者争いをする秀才の兄・曹丕と、天才の弟・曹植が主人公。二人とも芸術家の才能があったため、遺産相続で揉める話にも関わらずあまり醜い争いにならないのが特徴だと思う。

マエストロ2.png
曹植はのちに「鶏肋」で殺される楊修を。曹丕は「これは孔明の罠だ」という名言を残した司馬懿仲達をそれぞれブレーンに迎え、直接対決へのカウントダウンが加速していく。
マエストロ3.png
単行本が発売されたのは2010年。
巻末には2巻の予告まであるのだが、実際に発売はされなかったらしい。1巻が売れなかったのだろう。ガンダム専門漫画雑誌、ガンダムエースの単行本は結構売れてるように思うが、歴史系漫画雑誌が今ひとつ流行らないのはなんでだろうなあという疑問がある。宣伝の仕方が悪いのではなかろうか。この建安マエストロも最近知ったし。
マエストロ4.png
これを描いた中島三千恒は今何を描いてるのかなと検索すると、前から読みたいなと思っていた「軍靴のバルツァー」を描いていた人だった。売れてるじゃん。よかった。バルツァーもそのうち読もう。

曹丕といえば、于禁命乞いの図を描いて、命からがら帰ってきた本人に見せびらかせて死に追い込むというような事もしてましたが、それをどう漫画化するのか読んでみたかったなあ。もう一つ、作中で取り上げられる詩の良さが今ひとつ伝わってこないのも惜しい。

 

魏志 文帝紀 建安マエストロ! 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

魏志 文帝紀 建安マエストロ! 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

  • 作者: 中島 三千恒
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/02/23
  • メディア: コミック


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二人の素朴なオジさんが栃木弁で三国志愛を叫ぶ。消えた「天水ソフトウェア」とは何か? [歴史漫画]

大澤良貴の「ゲーム雑誌のカラクリ」を読んでいたら気になる記事があった。
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「素朴きわまりなく」
 ここまで情報が発達した今となっては、こういう事も無くなっていくのでしょうが、ゲームそのものではなくゲームメーカーを発掘するような事が、筆者がいた時代にはあったりしました。

 とある三国志ゲームがありました。画面は地味でとても目立たなそうなゲームでしたが、見逃すわけにはいきません。当時、三国志の記事を担当していた者として、三国志に関するものならなんでも目を通さねばすまなかった筆者は、さっそくそのメーカーに問い合わせを入れたのでした。

 なんとそのメーカーは、たった二人の三国志好きなオジさんたちが始めたソフトハウスで、『ログイン』から電話がかかってきただけでびっくりしてくれました。

 そのままそのメーカーの担当となった筆者ですが、栃木弁でとつとつと話してくれるという、ゲーム業界では見かけないような素朴さにすっかり好意を持った筆者は、記事を取ったり自分の担当したページで好意的に取り上げた者でした。

 2分の1ページの記事を書いただけで喜んでくれたり、社長が中国旅行へ行ったお土産を送ってくれたりと、なんとも言えない殺伐としたゲーム業界では珍しいほのぼのとしたおつきあいをしていたものです。ちなみに、これでも職権濫用なんですかねぇ(笑)。
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なんか聞いた事があるなあと調べてみた。
すると出てきたのは「天水ソフトウェア」という会社。
1993年ごろ、「私説三国志」というゲームを発売していて所在地が栃木。
間違いない。
 
他に、天水ソフトウェアは「私説戦国時代」を発売。
1997年に続編の「後漢志」を最後に活動が無いようだが、会社データーベースみたいなものによると、2015年に登録情報の更新がされている。どういう事なのだろうか。
 
天水2.png 

この会社のゲームに関するネットの情報はとても少ないが、好意的な感想ばかりだ。
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知られざる超名作っ!(思い入れありまくり^^)。君主に限らず,誰でもなれ,隠棲,放浪,裏切り,独立,忠臣,なんでも自由な生き方ができ,役職も任命されたり,勝手に名乗ったり出来ます!画面は派手でないですし,操作性は悪いし,パンフレットも粗末ですが,ゲーム内容は大手に劣らず,極めて優れた作品だと思います.
 従来の歴史シュミレーションが,所詮は決まった生き方しかできないことに不満を持っている人は是非お薦めです!武将の顔を作ったりする自由もあります。
http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/china/zaza/chigame-j.html#sishuo
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7 :うひょのふ:2009/02/13(金) 11:58:39 ID:53bNUmla
Loginか何かのゲーム雑誌の最後のほぉ~に
白黒の広告入れてたよね
(明らかに個人ちw)資料請求したら
膨大なマニュアルそのままを送ってくれて恐縮した
https://schiphol.5ch.net/test/read.cgi/gamehis/1234258290/
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ちなみに所在地を検索すると、Googleストリートビューに古い民家が映る。
広告は↓コレですね。
天水3.png
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大昔のパソコンゲームに、天水ソフトウェアの「私説三国志」というSLGがありました。
全武将でプレイできるということでワクワクしながらプレイ開始したのですが、操作性に難があり(マウスが使えず、キーボードで煩雑な操作を強いられる)、画面はテキストと数値ばかりで、プレイを続けるのは耐え難いものがありました。
アンケートはがきにそれについて意見を書いて送ったところ、なんと、開発者から直筆の手書きの手紙が届いたのですよね。内容は、指摘については、わかっているんですけどね…みたいな感じでした。
私は返事を貰えたことがとても嬉しくて、今でも記憶に残っています。 そして、自分もその方と同じであろうと務めているつもりです。
http://blog.keitai-game.main.jp/?eid=468
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↑三国志アプリを配信している方のようです。
ええ話や。

 
大きなゲームメーカーですら人知れず無くなったりしている。
栃木の小さな会社のことを覚えている人がどれくらいいるのだろう。
いずれ誰かがまとめてくれたらいいのだが。

 

ゲーム雑誌のカラクリ

ゲーム雑誌のカラクリ

  • 作者: 大沢 良貴
  • 出版社/メーカー: キルタイムコミュニケーション
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本



ゲーム雑誌のカラクリ〈2〉

ゲーム雑誌のカラクリ〈2〉

  • 作者: 大沢 良貴
  • 出版社/メーカー: キルタイムコミュニケーション
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 単行本



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空前の大澤良貴ブーム到来?北方謙三も読んだ「三国志新聞」 [歴史漫画]

最近、大澤良貴ブームだ。
その昔、「ログイン」というPCゲーム雑誌があって、大澤氏はその編集者。三国志正史のパイオニアであるらしい。。。と最近知った。

ログイン」はファミ通の元となった雑誌で、やはり読み物として面白かった。一時期は、発売されているゲームの総本数を上回る発行部数だったこともあるそうだ。自分もPCゲームは10本も遊んだことがないのに毎月買っていたわけだから、そういうありふれた読者の一人だったのだろう。
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ログインの充実した読み物の中に「三国志」などの歴史系記事の連載があった。もちろん「光栄」の歴史シミュレーションゲーム由来の企画である。一番印象深いのは「その後の韓玄ご機嫌いかが?」という三国志2のリプレイ記事。横山光輝三国志で黄忠や魏延が仲間になるくだりに出てくる小物を選んで天下統一を狙うあたりチョイスが素晴らしい。
三国志新聞2.png
横山光輝「三国志」28巻に登場する韓玄)

自分が読んでいた時期は比較的初期にあたるのか、あまり大澤氏に関しては記憶がない。ログインではファミ通ほど編集者のキャラが前に出ていないということもあるかもしれないが。大澤氏はこの連載を引き継ぎ、正史に重点を置くことで反響を呼んだそうだ。このことは、のちに大作家、北方謙三にまで影響を与えたというからすごい。

大澤氏が1996年に手がけた「三国志新聞」という本があるというので購入してみた。三国志の内容を、新聞風にまとめたものだ。読み応えがある。
三国志新聞1.png
仕事の休憩中に、iPadで新聞読んでる風にカモフラージュできるかなと思いながら読んでいたら、女の子から「三国志知ってますよ!お兄ちゃんのPS2のゲームで遊んでいました!」と話を振られた。微妙に話が噛み合わないのでよくよく聞くと、同じ光栄のゲームでも「三國無双」であるそうだから時代である。

大澤氏のログイン時代を振り返った本があると聞き、「ゲーム雑誌のカラクリ」という本も購入。驚いたのが、三国志正史の知識が付け焼き刃だったということだ。当時は正史の資料が少なかったとは聞いていたが、大澤氏はそこをブルーオーシャンだとして必死に勉強したらしい。

続いて「ゲーム雑誌のカラクリ2」も購入。ちなみにちょっと前に購入した「三国時代スペシャル」と「三国志に聞け!」も大澤氏が関わっているので、うちにある大澤氏の本は5冊になっていた。氏のある本を読んでいたら、俺が昔一緒に飲んだことのある人がログインに関わっていたと知って驚いた。詳しい話を聞けたかもしれないと思うとちょっと残念である。

ちなみに、昔一緒に旅行に行った人がファミコン神拳に関わっていたと後で知ったということも最近あった。どこでどんな人と会っているか、わからんもんである。


三国志新聞

三国志新聞

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 1996/03
  • メディア: 単行本




ゲーム雑誌のカラクリ

ゲーム雑誌のカラクリ

  • 作者: 大沢 良貴
  • 出版社/メーカー: キルタイムコミュニケーション
  • 発売日: 2000/03
  • メディア: 単行本


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栄光なき天才三国志まんが、柴田秀樹の「禰衡咆哮(でいこうほうこう)」 [歴史漫画]

あまり記憶が定かでないけどもその昔、三国志専門漫画誌があって、その中の「禰衡咆哮(でいこうほうこう)」という漫画がすごく印象に残っていた。
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人魚の肉を食べたことで不死になった論客が、あちこちの英雄に喧嘩を売りまくり、暗殺しまくるという不思議な話。郭嘉や周瑜はこの漫画では禰衡の刺客に殺されたことになっている。
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そもそも「禰衡」って誰?って話である。最近になって調べてみたが、頭は良いけど毒舌家で変人。曹操が熱心に召抱えようとするが断固拒否。素っ裸になって太鼓を叩いて追放されるというのが人生のクライマックスというよくわからない人物だ。
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この漫画は「三国志に聞け!英雄の肖像編」という単行本に収録されている。「ザ・スター」の島崎譲などの短編も収録。柴田秀樹作品は他にも二作品収録されている。才気を感じた作家だったが、その後どうしているかはとんと耳に入ってこない。
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三国志に聞け! 英雄の肖像編 (MF文庫 9-6)

三国志に聞け! 英雄の肖像編 (MF文庫 9-6)

  • 作者: コミック三国志マガジン編集部
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2007/08/01
  • メディア: 文庫



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「ば〜っかじゃねえの!?」ファンにオススメの一冊?「歴史系倉庫世界史の問題児(クズ)たち」 [歴史漫画]

歴史系倉庫 世界史の問題児(クズ)たち」を買った。
世界史の偉人のクズエピソードを4コマにしているサイトの単行本化だそうだ。
タイトルは「風雲児たち」に引っ掛けているのだろうか、ひょっとして。

世界史は詳しくないのだが、この4コマの中になんか既視感あるエピソードがあるなあと思ったら、ネットで大ブームを起こしたワンカット、「ば〜〜〜〜〜っかじゃねえの!?」の話だった。
じゃねえの1.jpeg
「ば〜〜〜〜〜っかじゃねえの!?」は岩明均の「ヒストリエ」からの一コマ。
王様の嫌がらせで息子の肉を食わされたと分かっても耐えた将軍ハルパゴスが、いざ反旗をひるがえす瞬間の絵だ。

ヒストリエでは王様がなぜそんな振る舞いをしたか、若い頃に蛮族に友人を料理されちゃったトラウマを説明してたけども、「問題児たち」ではハルパゴスがなぜ王様から嫌がらせされたのかを描いている。
じゃねえの2.png
ところでこの王様、その後どうなったか検索して調べて見ると、処刑されたとかされなかったとか一致しない。「問題児たち」では処刑されたとある。「ヒストリエ」ではよく読むとその末路がはっきりと描かれていない。どういうことだ。

 
 
歴史系倉庫 世界史の問題児たち

歴史系倉庫 世界史の問題児たち

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2016/09/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ヒストリエ コミック 1-10巻セット (アフタヌーンKC)

ヒストリエ コミック 1-10巻セット (アフタヌーンKC)

  • 作者: 岩明均
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/03/23
  • メディア: コミック



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